思い出をつくる道具たち Vol.6 徳光ゆかり
液晶モニター用フード
液晶モニターでの画像の確認は、どうしても見づらいもの。視力の悪い人にとってはなおさらです。とくに日差しの強い屋外での色や明るさ、ピントの確認は困難を極めます。そこで便利なのが、拡大鏡のついた液晶モニター用フード。これがあれば、その場で確認して次の1枚をどう撮るか決めることができますね。
自分流にアレンジしたカメラケースなど
人気製品を使用していると、ケースなども人と同じになり、撮影会などで区別がつきづらくなります。そこで考えたのが、徳光さん流のちょっとしたアレンジ。カメラケースの紐を、ペルーの友人が編んだカラフルな紐に付け替えることで、自分仕様にしたそうです。また、カメラバッグのなかの小物も、好きな柄で統一。ちなみに江戸時代の判じ絵「かまわぬ」は徳光さんのお気に入りです。
収納力抜群のショルダーバッグ
カメラが3つも収納されているとは思えないサイズ。海外の撮影旅行も小さな鞄で身軽にいくそうです。ポケットのなかからカメラをすぐに取り出せるように、ジャケットを着用して撮影することもあります。
「カメラがデジタルになって1番大きくかわったのは、枚数を気にせずに撮影できるようになったこと。しかし、撮ったままにしておいては写真が上手になりません。画像はプリントしてはじめて写真になるので、選定をしてプリントすることをすすめています。1枚1枚の写真を大切に撮り、プリントすることが写真上達の近道になります。無尽蔵にシャッターを切らず。"こころ"で感じた写真を撮りましょう。また、プリントした自分の写真をフォトブックとして作品に残すのもいいですね。季節ごと、テーマごとに写真をまとめてみると、自分の長所や短所がよくわかります。ステップアップのために、成長記録としてフォトブックを作ってみましょう。」
【カメラボディ】
フジフイルム X-Pro1、
フジフイルム X10、
フジフイルム KLASSE W
【交換レンズ】
XF18mmF2 R、
XF35mmF1.4 R、
XF60mmF2.4 R Macro
徳光さん愛用のフィルムカメラ、フジフイルムKLASSE Wの話も盛り上がりました
たくさんのお話をうかがったあとは、徳光さんの全身写真の撮影。いくら涼しい部屋のなかだといっても、気温が30度近い夏日。しかし、秋号にのせるための取材だったため「長袖を着てください」と無茶なお願いをしました。徳光さんは、「暑い」「いつもこんな感じだったかな」といいながら、ここでも明るい笑顔で応じてくださいました。
帰り際に玄関先まで見送ってくださった徳光さん。「また来てね」と言ってくださるあたたかさに癒されながら、まだ暑い日差しのなか帰路につきました。
大分県別府市生まれ。日本写真映像専門学校芸術学部卒業。西部毎日広告社制作局カメラマンを経て、フリーランスに。
写真教室を開催する傍ら、東京、ペルー、ベルギー、チュニジアなどの撮影をライフワークとしている。PCCでPCCフォトインストラクター養成ディレクターとしても活躍。撮影会「東京ぶらり撮り・808」を毎月実施中。
思い出をつくる道具たち Vol.6 徳光ゆかり