フォトライフ「四季」Vol.43 WINTER
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カメラのキタムラ
Vol.43 2002 WINTER
 
 前回、好評のうちに連載を終了しましたサンダー平山の「まじめなポートレート講座」に代わって、今号より新たにサンダー平山の「デジカメで撮るストリートスナップ講座」を連載します。デジタルカメラならではの撮影テクニックからプリントをはじめとした後加工の楽しみ方まで、わかりやすく実例を紹介しながら解説する講座です。みなさんも、デジカメによるフォトライフを楽しんでください。
(上)このデジカメは現在サンダーがメインカメラとして使っているモノ。まだレンズ交換はできないが、カメラとして一番しっかり作られている。いずれきちんと使えるレンズ交換式デジカメが出てくると思うが、単に高画質デジカメというコトバに騙されずに、きちんとした情報をチェックしたい。
■カメラ:オリンパスE-20 2560×1920ピクセル 圧縮:1対1 絞り:F9 シャッタースピード:1/60秒 焦点距離:36ミリ(テレコンバーター14B使用)

(上)これはミノルタの最新型。改良を続けた3代目なので、だいぶ使いやすくなった。見た目は初代とほとんど変わらないが、性能的にはずいぶんアップしたのだ。
■カメラ:ミノルタディマージュ7Hi 2560×1920ピクセル 圧縮:1対1 絞り:f5.6 シャッタースピード:1/60秒 絞り優先AE 焦点距離:16.44ミリ

(上)バイクのお尻をちょこっとスナップ。デジカメはかなり気楽に撮れるからこういったスナップには最高。
■カメラ:ミノルタディマージュ7Hi 2560×1920ピクセル 圧縮:1対1 絞り:F3.5 シャッタースピード:1/750秒 絞り優先AE 焦点距離:22.01ミリ
サンダー ひらやま
1956年5月14日、千葉県市川市に生まれる。日本大学文理学部物理学科自主卒業後、日本写真芸術専門学院発展的除籍。コマーシャルカメラマン、ファッションカメラマンなどの助手を経験した後にテレビ屋もかじる。つまり助手経験めちゃくちゃ豊富。そしていつのまにかサンダー平山となる。著書とっても多数。
デジカメの良さは、
使えば使うほどわかってくる
 最近カメラ屋に行くと銀塩カメラの占めるスペースが少なくなっている。この事実はちょっと気をつけて見ればわかるはずだ。もちろん一番安いクラスのAF一眼レフならまだかなり売っているが、かつて高級機と呼ばれたカメラは店頭からは少なくなっているのだ。中古専門店に行かないと売っていない機種も多い。なぜか?そう、時代はデジタルなのだ。とはいっても、サンダーが安心してすすめられるデジタル一眼レフができたのかというと、現実はまだまだ少ないのである。
 とはいってもシグマから”撮影用のCCDにゴミの付かないデジタル一眼レフ“
が発売されるし、次のカメラショーでは他のメーカーからもゴミ対策がしっかりとされたカメラが出てきそうである。ともかくゴミ対策がしっかりできているかどうかということが、デジタル一眼レフの重要なチェックポイントなのだ。
 ただ時代はデジタルだといわれても、戸惑う人もいっぱいいる。デジカメを使うにはパソコンの使用も絶対条件だからだ。もちろんそういった人のために、コンパクトタイプのデジカメでは専用プリンターを接続することで、パソコンを使わなくてもプリントができるように作られている。とはいってもそれでは撮影して同時プリントで楽しむだけと同じこと。ちゃんとデジタル写真として楽しむためにはパソコン抜きには考えられないのだ。
 こういったことはわかっていても、なかなか第一歩が踏み出せない人が多い。デジカメの良さは実際にしばらく使ってみないと絶対にわからないのだ。ではデジカメの良さとは何か。まあ便利な所は色々とあるが、一番いいことはフィルムの現像をしなくていいということなのだ。サンダーも長いこと写真をやっているから、写真を撮ったらフィルムを現像に出すということは当たり前のようにやっていた。フィルムを現像に出すということに何の疑問も感じなかったが、デジカメを使うようになると、ある日、銀塩カメラだとフィルム現像に行かねばならないということがひどくおっくうに思えるようになったのだ。
 デジカメはフィルムを現像しなくても良いが、その変わりパソコンにデータを移すという作業が必要。大量に撮影した日は7ギガ、8ギガというデータ量になるから、パソコンにコピーするだけで大変な作業(待っているだけなのだが)なのだ。それでもフィルムを現像に出すということに比べれば自宅で出来る作業だけに、ずいぶん楽ちんなのだ。
 この現実はデジタルを相当使ってみないと気が付かない。このサンダーだってデジタルを使い始めた頃は、必要な作業が増えてやっかい(かえって不便)だなと思っていたぐらいなのだ。つまりデジタルのほうが大変という感覚だったが、その作業に馴れてしまうとデジタルのほうが結局楽という考えに変わってきたのだ。このへんのことはともかくデジタルカメラを使ってみて、かなり馴れてこないとわからないことだから、とりあえずそこそこのデジタルカメラを買って使ってみることが大切なのだ。

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