|
|
【朝霧漂う】ダム湖の朝。川面から湧きだした水蒸気が次第に上昇して、山腹を覆っていた。霧がでると、一気に風景が幻想的な雰囲気に様変わりしてくれる。
■カメラ:ミノルタα-9 レンズ:ハイスピードアポテレズーム80-200mm F2.8G シャッタースピード:1/10
AE フィルム:RVP PLフィルター ・三脚使用 撮影地:新潟県湯之谷村 |
|
これからは、被写体やテーマに
よってデジタルとフィルムを使い分けて撮影。そして、デジタルカメラで新たな表現の可能性を集積していくことが大きな課題です。
―――先生ご自身の中で、デジタルと銀塩を使い分けていく基準は具体的に確立されているのでしょうか?
まだ、はっきりとはしていません。ただ一般の方が記念写真やスナップなどを撮影するのには、これからはほとんどデジタルカメラになっていくと思います。現在のコンパクトタイプのデジタルカメラは、かなり高性能です。プリントする場合でも、普通の写真であれば、十分対応できる画像だと思います。
それと、デジタルカメラで面白いと思うのはモノクロ表現です。最近のモノクロ用フィルムや印画紙に含まれている銀の量が、以前に比べると少なくなっているので、表現できる階調の幅が狭くなっています。
その点デジタルカメラで撮影して、モノクロプリントしたものは、かなり豊かな階調が得られます。モノクロ表現だけが目的であれば、デジタルカメラが合っていると思います。
―――先生ご自身が今後、デジタルカメラで撮影してみたいものはおありでしょうか?
私は以前から『日本人の原風景』をテーマに撮影活動を行なってきたのですが、実は今、アイスランドの風景をデジタルカメラで撮影して、そのテーマを表現してみようと思っています。 |