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2冊目の写真集『途中下車』出版で得た、喜びと大きな自信。
1998年に写真展『途中下車』を開催したところ、大きな反響があり、ご自分でも気に入った写真が多かったこの時の展示作品による、2冊目の写真集の出版を決意されました。
「『夜汽車』を出版した時には、写真集は最初で最後のつもりでした。しかし、以前に比べ写真集を出版しやすい状況になっていましたので、もう一度やってみようと思い、出版社に作品を持ち込みました」。
写真集を出してみると、さまざまな反響が鈴木さんに届いたそうです。いままでお付き合いのあった鉄道写真の愛好家はもちろん、鉄道写真に全く興味のなかった方々からの反響も含め、さまざまな声が鈴木さんに寄せられたそうです。
「このことは、とても嬉しいことでした。自分が撮ってきた写真の方向性が、間違いではなかったとわかり、私自身の大きな自信にもなりました」。 |
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【ふみきり】人も車も、そして列車もたまにしか通らない踏切。
■カメラ:ニコンF100 レンズ:14mm F2.8 絞り:f8
シャッタースピード:1/250 フィルム:TREBI100C
撮影地:小湊鉄道 高滝〜里見 |
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【始業点検】只見線に復活した蒸気機関車。庫では入念な点検が続く。久しぶりにモノクロで撮ってみた。
■カメラ:ニコンFA レンズ:24-85mm F2.8 絞り:f2.8 シャッタースピード:1/60 フィルム:ACROS SLフィルター使用 撮影地:磐越西線
会津若松 |
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作品を見た瞬間に、誰が撮った写真なのかがわかるように、自分の作風を確立することが大事。
最後に鈴木さんから、鉄道写真を撮られている皆さんへのアドバイスをいただきました。
「鉄道写真は、鉄道を被写体として表現する中で、廃止になる路線など、希少な物の記録という意味で撮ることが多くあります。しかし、”無くなるから撮っておく“ということが、果たして自分の表現したい世界なのかを考えてみる必要もあると思います。やはり、自分の作風をひとつでもいいから確立できるといいと思います。作品を見た時に撮影者が誰なのか、わかるような写真が理想ではないでしょうか。そのことは、自分自身にも言えることだと思います」。
今後も、鈴木さんの更なる活躍を期待したいと思います。 |
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【夏】冷房のない車内。窓からの風が心地よい。魚眼レンズをなるべく歪まないように使って、窓を大きく取り入れて見た。
■カメラ:ニコンFA レンズ:FishEye16mm F2.8 絞り:f8 シャッタースピード:1/125 フィルム:KR 撮影地:只見線
車内 |
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鈴木正敏写真集
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「途中下車」
48P 170×182mm 定価1,575円(税込み)
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お問い合わせ先:光書房 TEL.03-3961-5070 |
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