実は私も全く知らない山でした。新潟県糸魚川市と長野県小谷村の県境にあり、日本百名山のひとつでもあります。標高は2千メートルに満たない山ですが、日本海に近いために積雪量が世界的に多い地域ということしか頭にありませんでした。
残雪と新緑を同時に見ることのできるフィールドを探していた私は、1995年の5月に偶然この地を訪れました。その年は久しぶりに雪が多く、ブナの新緑との組合せがとてもきれいでした。
そこで、この雨飾山の四季を追ってみようと決意しました。初めて訪れた時の条件が素晴らしすぎたため、それ以降なかなか満足のいく写真が撮れずにいて、気がつくと2年半の間に80回以上訪れ、約3万カットの撮影をしていました。
その当時の雨飾山は訪れる人は僅かで、登山者もほとんどいません。ましてや写真を撮っている人にはほとんど出会いませんでした。それが現在では年間1万人以上の登山者が訪れ、写真を撮る方からもよく声をかけられるのには驚いています。
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【鎌池の秋】
■カメラ:マミヤ645AFD レンズ:AF APO 300mm F4.5 絞り:f22 シャッタースピード:1/2秒 フィルム:RVP100 撮影地:雨飾山(10月) |
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