第6回を迎えたよみうり風景写真コンテストには、全国各地から約12,000点の応募があり、本誌でもお馴染みの田沼武能先生と竹内敏信先生による審査・発表も終了しました。
その中で、コンテスト史上稀に見る快挙がありました。それは高知県宿毛市にある写真クラブ「フォトクラブすくも」から応募された、お二人の作品が「グランプリ」と「フジフイルム賞」を受賞したことです。いつも一緒に出かけて撮影を楽しまれている写真仲間。今回はその秘密を解明するべく、お二人の受賞者にお話をお聞きしました。

左より吉村喜博さん、河野晃さん、お二人にいつもご利用いただいている
カメラのキタムラ/パルティ・フジ宿毛店黒原店長。

南国土佐に昔から受け継がれている“いごっそう魂”。

 現在NHK大河ドラマとして放映されている「功名が辻」、これは戦国時代から江戸時代初期に名を馳せた武将、山内一豊と妻の千代の物語です。その一豊は関が原の合戦の功によって、土佐の国主となり、高知城を築いて城下町をつくりました。それが現在の高知市の基礎となっています。
 さらに、高知は幕末から明治維新にかけては、坂本竜馬をはじめ数多くの偉人を世に送り出し、明治・大正・昭和には総理大臣をはじめとした有名な政治家や、企業創始者を産み出した土地柄です。
 昔から土佐・高知では、頑固者や一度決めたらその道を突き進む人のことを“いごっそう”と呼んでいます。この言葉は決して批判的な言い方ではなく、むしろ土佐の男は、“いごっそう”と言われることを誇りにしているとさえ言われます。
 今回ご登場いただく二人のアマチュア写真家も、高知を拠点に大好きな道をひたすら突き進んでいる写真界の“いごっそう”。また、お二人が所属している写真クラブの面々にも、「我こそは」の“いごっそう”が揃っているとのことです。
 このような個性あふれる実力者が集っているクラブだからこそ、今回の快挙が生まれたのではないでしょうか。

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