【メイクアップ】朝露に包まれたバラを、柔らかい光のもとで接写。ピントを花びらのエッジに合わせ、花の奥はソフトなボケ味で描写している。
■カメラ:キヤノンEOS-1V レンズ:180mm マクロ F3.5 絞り:開放 +0.7EV補正 シャッタースピード:絞り優先
AE フィルム:フォルティアSP 三脚使用 撮影地:京都府立植物園 |
【あしたふくかぜ】バックのせせらぎの輝きを、光のボケ味として効かせ、手前のつぼみを浮き立たせた。
■カメラ:キヤノンEOS-1V レンズ:180mm マクロ F3.5 絞り:開放 +1.3EV補正 シャッタースピード:絞り優先
AE フィルム:フォルティアSP 三脚使用 撮影地:高知県立牧野植物園 |
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撮影で大事なのは観察力。
自分で表現したいものを撮ることが大事。
現在、江口さんは写真セミナーの講師もされています。また、”江口愼一写真楽園(しゃしんがくえん)“という写真教室を主宰されています。その会員の7割は女性会員で占められているそうですが、江口さんの作品の多くが花を被写体にしていることと無縁ではなさそうです。皆さん熱心にマクロ撮影に取り組まれているとか。
「アマチュアの方は熱心なあまり機材やテクニックにこだわりがちですね。カメラのボディーはこれで、レンズはこれでなくてはいけないと考えて、揃えられる方が目立ちます。皆さん私の作品を見て、何か特別な機材を使って撮影していると思い込むようですが、私の場合はどれも特別なものは使っていません。唯一使うのがレフ板や遮光板くらいです。写真を撮る上で大切なことはモチーフを良く見ること、すなわち観察力です。そして何を表現したいのかを見極めることです。撮り方にルールはないので、自分で表現したいものを撮ることが大事です」。
そして、撮影は気負うことなくあくまでも自然体に。写真は気楽に、そして常に楽しむことがモットーとおっしゃる江口さんは、これからもマクロ撮影の世界を追求し続けていかれることでしょう。
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