【競演】ソメイヨシノが満開で輝いていた。その前にはコヒガンザクラ、カンヒザクラなどが、ソメイヨシノに負けず劣らず、元気に花を咲かせて見事な花の競演をみせてくれていた。前景のカンヒザクラにピントを合わせ、背景にピンクのコヒガンザクラとやや白いソメイヨシノを配してフレ−ミングした。桜は種類によって色合いが異なる。その対比を捉えても面白い。
■ミノルタα-9 レンズ:ハイスピードAFアポテレ 300mm F2.8G シャッタースピード:1/60秒 AE+2/3補正 
フィルム:RVP 三脚使用 撮影地:福島県石川町


被写体と対峙したら撮影は真剣勝負。
もし、うまく写っていなかったら、
それは自分が負けたということ。
皆さまにお馴染みの写真家・竹内敏信先生は2007年の年明けにあたり、新潟市にある「水の駅 ビュー福島潟」で写真展「龍の響」を元旦から開催。また、東京都内では1月4日からのフォトギャラリーキタムラをはじめ4ヶ所で写真展を開催されました。この5ヵ所同時に写真展を開催することはこれまでに例のない初の試みです。その中にはこれまでの竹内先生の作品ではあまり目にすることができなかった”ヨーロッパの風景写真“や、”デジタル一眼レフカメラで撮影された作品“による写真展もありました。今回、そんな竹内先生が撮影に臨む姿勢や、これまで多くの作品を銀塩で表現をされてきた竹内先生ならではの、デジタルカメラの撮影に対する思いや撮影アドバイスに関するお話をお聞きすることができました。
※表紙及び特集ページに掲載した写真は、すべて竹内先生の作品です。
たけうち としのぶ

1943年愛知県生まれ。名城大学理工学部卒。愛知県庁勤務の後、フリーとなる。主として35ミリ一眼レフカメラを駆使し、鋭敏な感覚と的確なテクニックで自然の映像化に挑戦しつづける。風景写真の第一人者として最も人気が高く、多くの写真コンテストの審査委員を務める。写真展、講演会など多数。アマチュアの指導にも力を入れている。主な写真集に「花祭」(誠文堂新光社)、「天地聲聞」「天地」(出版芸術社)、「天地風韻」(日本芸術社)、「水の変幻」(文一総合出版)、「芭蕉百吟」「燦(きらめき)」(春陽堂書店)、「雪月花」(トーキョーセブン)、「櫻」「山櫻」「櫻暦」(出版芸術社)、「欧羅巴」(小学館)、「花風景」(日本カメラ社)、CD-ROMに「雪月花」(トーキョーセブン)、「風景遺産」(シンフォレスト)などがある。日本写真家協会副会長。日本写真芸術専門学校副校長 東京工芸大学講師 現代写真研究所講師。
 当サイトに掲載されている写真・テキスト等を無断で複製・転載することを禁じます。