【競演】満開の枝垂れ桜の手前に、ツバキが花を咲かせている。被写体から離れた場所で、望遠レンズを使うことによって、桜とツバキとの距離を近くすることができる。望遠レンズの特徴を活かし、お互いの美しさを引き出した作品である。
■カメラ:ペンタックス645NU レンズ:400mm F5.6 絞り:f32 シャッタースピード:1/10秒 三脚使用 PLフィルター使用 RVP 50 撮影地:福島県郡山市 |
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その通りです。その貴重な1日を撮るから真剣勝負なんです。ただし「シャッターチャンスはその日1日だけ」ではありません。桜というのは満開はもちろん絵になりますが、地面に散った花びらや水面に浮かんだ花びらなど、桜は散った後でも絵になっています。
そのような目で桜を見つめていくと特別な花になります。ですから春の花でも梅とはひと味もふた味も違います。桜はやはり美しい。その美しさが散り際に特に印象深く映ります。だから桜の花を語っているだけで、人は酔うことができるのではないでしょうか。
――日本全国の桜を撮影されていますが、お気に入りの場所や種類はありますか?
お気に入りの場所はもちろんあります。種類ももちろんありますが、それよりもその時の出会いによって得られる印象の方が大事な気がします。桜の美しさは、出会い方や状況によってぜんぜん違ってきます。私も最近では写真に撮るばかりでなく、桜を見て楽しもうとしています。
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