写真を撮ることを日常に取り入れている民族は日本人だけです。それは素晴らしいことです。
この『フォトライフ四季』を参考にして、撮影活動を行なうアマチュアの方も多いと思いますが、その中には単なる趣味というだけではなく、自分の人生の目的を見つけ活動する人がたくさんいます。それは大変貴重なことだと思います。
――最近は女性が写真を楽しんでいる姿をよく見かけますが、写真を撮る上で男女による違いはあるのでしょうか?
確かに最近は写真を撮る女性が増えていることを強く感じます。写真の楽しみ方を自分の中で深く理解し、単なる趣味ではなく、目的を発見して撮影している方が増えてきているのだと思います。
メカニカルなことはともかく、自分が撮るべき写真の目的をちゃんと把握している女性がたくさんいます。男性よりも女性のほうが、自分が撮りたいものが最初からハッキリしているように感じます。
――写真の楽しみ方のひとつにフォトコンテストへの応募や、個展の開催などがあると思いますが、注意する点はどのようなことでしょうか?
写真は撮って終わりではなく、プリントまでして「形」にして残すことが大事です。デジタルが盛んになってきて、デジタル専門の写真家も出始める時期に来ています。これからデジタルで写真をやろうとしている人は、写真の価値について特に勉強してもらいたいです。“写真は何故楽しいのか”ということを、もう少し自分の中で考えてみて欲しい。
そして、写真を幅広く楽しむ方法を考えてもらいたい。その意味からもコンテストに応募することは意義があります。それは、作品を大きくプリントする必要があるからです。大きくプリントするには、それなりにクオリティのある写真でないと成立しません。
また、個展を開催するのであれば、そこからさらに大きくプリントする必要があります。大きくプリントした自分の作品を眺めることは、上達する上でも、とても大事なことです。
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