【アヤコショウダイとユメウメイロ】深い海中からそびえるように隆起した岩礁。その天辺では、いつでも魚の大群を見ることができる。
■カメラ:ニコノスRS レンズ:フィッシュアイニッコール13mm シャッタースピード:1/60秒 絞り:f8 RVP100 撮影地:パプアニューギニア 〈撮影〉中村征夫


海の中はまだまだ知られていない未知の世界。
40年間、世界の海に潜って撮影してきましたが、
毎回、新しい発見があります。
日本を代表する水中写真家・中村征夫先生。木村伊兵衛賞と土門拳賞両方を受賞している数少ない写真家のひとりです。写真とは縁のない生活を送っていた20歳の時、偶然出会った水中写真の世界。以来、40年間にわたり国内はもとより、世界各地の海に潜り水中写真を撮り続けてきました。水中写真家として活動を始めた後、独立のきっかけとなった報道スクープ写真。また、九死に一生を得た奥尻島での北海道南西沖地震など、現在の活動につながる数々のエピソード。さらに、自然界と写真の関係や、環境問題についてのご意見など貴重なお話をお聞きすることができました。
※表紙及び特集ページに掲載した写真は、すべて中村先生の作品です。
なかむら いくお

1945年秋田県生まれ。20歳のときに独学で潜水と水中写真を始め、後に専門誌のカメラマンを経てフリーランスとなる。現在、撮影プロダクション「株式会社スコール.」代表。国内外の海や自然、人々、そして環境を含めて精力的に取材。ライフワークの東京湾をはじめ、空港建設で揺れる石垣島・白保、九死に一生を得た北海道南西沖地震・奥尻島でのフォトルポルタージュ、諫早湾のテレビリポートなど、社会性のあるテーマにも果敢に取り組み、報道写真家の顔も持つ。スチールのみならず、TVコマーシャル(日本航空・サントリービール・武田薬品・EDWIN・メルセデスベンツ・ポカリスエット・三菱商事等)も撮影。また、劇映画やハイビジョン映像も手掛けるなど、東奔西走の日々を送っている。講演および出版物、テレビ、ラジオなど様々なメディアを通して、海の魅力と環境問題を伝え続けている。日本写真家協会、日本写真協会、日本自然科学写真協会会員。「株式会社スコール.」代表取締役。
http://www.squall.co.jp/
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