「クレマチス」秋山庄太郎氏撮影
「ダリア」秋山庄太郎氏撮影
愛用のペンタックスLXで撮影する秋山庄太郎氏。
「町田ダリア園」にて。
平成14年9月(撮影:上野正人)
写真が持っている力を再認識!
平成15年、銀座での写真コンテストの審査中に突然倒れ、82歳でその生涯を閉じられた日本を代表する写真家・秋山庄太郎氏といえば、映画女優をはじめ、人物写真を永年にわたり撮影されてきたことで有名です。また、40代からは「花」の撮影に取り組まれ、それは秋山氏のライフワークとなりました。母親の影響で華道にも造詣のあった秋山氏は「花行脚」と称して全国各地を巡り、その土地の花を愛し、人との出会いを大切にされていました。さらに、その時に訪問した福祉施設では子どもたちとの触れ合いを心から楽しまれていました。
そんな中、東京の町田市の障がい者団体が運営するダリア園のことを知った秋山氏は、早速施設を訪れて職員の方と話し合い、撮影会の指導をすることになりました。障がい者たちが一生懸命に育てたダリアを撮影しながら、写真を通じて親交を深めていかれたのです。このような経緯で、平成11年に秋山氏の常設展示室がある市立の町田市フォトサロンが開館しました。この時、秋山氏は作品を無償提供するとともに、障がい者たちがそこで働けることを条件に出していましたが、それは市側の思惑とも一致し、実現することができました。
また、市内にある福祉施設のロビーや、町田市民病院のラウンジなどにミニギャラリーを設け、秋山氏や市民の方が撮った作品を展示して、訪れる人の目を癒していました。このように秋山氏は写真によって人々が元気になったり癒されることを知り、積極的にその活動に参加していかれたのです。
秋山庄太郎氏(撮影:大藤哲己)
秋山庄太郎氏のご遺志を引き継ぎ
「花」写真コンテストを行っております
NPO法人 フォトカルチャー倶楽部では、このような秋山庄太郎氏の功績を称え『秋山庄太郎記念「花」写真コンテスト2009』を行っております。
https://www.kitamura.jp/contest/info/2009/akiyama_hana/
本コンテストを通じて、秋山庄太郎氏のご遺志でもあった「写真芸術の振興」「社会福祉支援」の一翼を担い、広くわが国の写真文化の発展に寄与することを目指します。
また、入賞作品は全国の病院・福祉施設などに展示し、人々が写真を通して毎日を楽しく豊かにしていくために活用させていただきます。。
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