私自身がシステムエンジニアとして辛い日々を送っていた時に、
写真と出合って考え方が全く変わりました。
――フォトカルチャー倶楽部もNPO法人として『みんなで新しい写真体験を!』をコンセプトに様々な活動を行なっています。また、先生ご自身も「NPO法人 日本写真療法家協会」の理事をされているように、いま“新しい写真の力”が注目されています。これらの活動についてどのようにお考えですか?


 
私自身がシステムエンジニアとして辛い日々を送っていた時に、写真と出合って考え方が全く変わりました。写真の世界では写真を好きでさえいれば、性別・年齢など関係なく話ができます。写真を趣味にするということは、手先を使う、頭も使う、そして自然の中を歩き回り、シャッターを押す時には気合を込める。これらのことだけでも元気の源になります。


「島の夏」
佐渡島の夏は、カンゾウの黄と美しい海のコントラストが素晴らしい季節です。
■カメラ:キヤノンEOS1V レンズ:180mmマクロ シャッタースピード:絞り優先AE 絞り:f4

写真には様々なパワーがあることを信じています。
写真を通して今まで気がつかなかった自分に出会えるだけでも素晴らしいことです。
――「NPO法人 日本写真療法家協会」の具体的な活動についてお聞かせください。

「島の夜の夢」
佐渡島の夕景です。島はそれぞれ個性があります。島を巡る旅も楽しいものです。
■カメラ:キヤノンEOS1V レンズ:16-35mm シャッタースピード:絞り優先AE 絞り:f22


 長野県の子供病院や老人施設等で活動しています。心身に障がいを持った方々に写真を通して自分を見つめていただき、素敵な再発見をしてもらっています。活動内容は対象者にカメラを渡して写真を撮ってもらい、すぐにプリントアウトしてスクラップブックを作っています。いつもお世話になっている方への感謝など、自分の気持ちを表現することで、心身ともに活気づいてきます。このように写真にはまだ知られていないさまざまなパワーがあることを信じて活動しています。



――本日はお忙しいところをありがとうございました。

 

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竹内敏信:監修 杉本恭子:著 出版社:永岡書店
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杉本著書
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