レンズワークタイトル
目の前に見えている風景を漠然と撮るのではなく、望遠レンズで部分を切り取って強調したり、広角レンズでダイナミックさを強調することで効果が引き出せます。
■レンズワークの工夫
レンズワーク見出し

 上の写真は一本桜の全景を入れて撮影しましたが、やや迫力に欠けた写真になっています。桜の左上の枝ぶりがよくなく、まわりに比べるとボリューム感に欠けていてバランスも今ひとつでした。
 下の写真ではトリミングを変えて、思いっきり一本桜に寄りました。そのことで左上のボリューム不足をカバーし、桜の樹の大きさを想像させることに成功しました。これはズーミングを使ったレンズワークです。

ポイント

レンズ特性を活かして表現する
目の前の被写体をすべて画面内に収めることよりも、被写体の最も魅力的な部分を引き出すことができる部分を切撮って表現することが大事

 
レンズワーク
カメラ:キヤノンEOS-1D MarkIII レンズ:EF70-200ミリ 絞り:F11  シャッタースピード:オート 撮影地:群馬県沼田市

 

ホワイトバランスタイトル
撮影者が感じた印象を強調するために、ホワイトバランスを自在にコントロールして、イメージした色調をつくり出せます。
■ホワイトバランスの工夫
ホワイドバランス見出し

 上の写真はホワイトバランスを光源に合わせて太陽光(約5200ケルビン)に設定して撮影。桜の花びらや蕾の淡いピンク色が表現されたオーソドックスな仕上がりです。
 下の写真はホワイトバランスを白熱電球(約3200ケルビン)に変えて撮影したものです。基本となるホワイトバランスより数値を下げることで、青みが強調された仕上がりになりました。これは幻想的なイメージを表現するために意図的にホワイトバランスの設定を変えたものです。逆にホワイトバランスの数値を上げることで赤みを強調した仕上がりにすることもできます。

ポイント

見た目と異なる色で
イメージを強調する

自分のイメージした世界を表現するために、見た目とはことなる色調の仕上がりに。ホワイトバランスの数値を上下するだけで仕上がりイメージが大きく変わります

 
ホワイトバランス
カメラ:キヤノンEOS 5D MarkII レンズ:マクロ100ミリ 絞り:f2.0 シャッタースピード:オート 撮影地:東京都西東京市 文理台公園

 



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