構図タイトル
桜は非常に魅力的な被写体なので、余計なものを排除する「引き算」が基本ですが、場合によっては「足し算」によって、その場の良さを活かすことができます。
■構図の工夫
構図見出し

 上の写真は桜と背景の岩山を画面内に同じくらいの割合で撮った写真です。背景の岩山の大きさが強調されています。雄大な風景の中に桜があるように見えています。下の写真は上の撮影ポイントから数メートル前進して撮った写真です。桜が背景の山から飛び出すような構図に変更。桜と山の関係が変わり、桜の大きさが強調されて山を凌駕するようなメージ仕上げられ、背景の岩山の一部が画面内のアクセントになっています。

ポイント

足を使って違いを表現
撮影場所を一ヶ所に限定せず、撮影ポジションを少し前後左右するだけで主役・脇役の印象を変えることができます。最初にいいと思っても、もっといい所がないかと探すことが大事

 
構図
カメラ:キヤノンEOS 5D MarkII レンズ:24-105ミリ 絞り:F16  シャッタースピード:オート 撮影地:群馬県富岡市 妙義山

 

露出タイトル
見た目通りの明るさに撮ることがベストではありません。雰囲気や表現意図によって明るさのイメージをコントロールするのも大事なことです。
■露出補正の工夫
露出見出し

 上の写真は逆光でストレートに撮った明るさ。これはこれで一本桜の雰囲気が出ていますが、桜の花びらの白さが暗くつぶれてしまっています。  下の写真は露出を少しオーバー目にすることで、光の透過も表現できて桜の花びらの白さも再現できています。全体から受ける印象は幻想的な白昼夢のような世界になっています。見た目通りの明るさに仕上げることだけ  がいいとは限らないものです。

ポイント

わずかな明暗の差が
イメージを変える

ほんの少しの露出補正で写真全体のイメージが大きく変わることもあります。目の前の被写体に対して撮る前に自分で仕上がりイメージを描いておくことが大事

 
露出
カメラ:キヤノンEOS 5D MarkII レンズ:EF17-40ミリ 絞り:F11  シャッタースピード:オート 撮影地:群馬県安中市

 

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