種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2015.05.08【Vol.217】
デジタルカメラで撮影された大切な写真データ。メモリーカードからパソコンのハードディスクにコピーするという方法をとることがほとんどだと思います。パソコンのハードディスクの容量が少なくなれば、追加のハードディスク(ストレージ)に保存することもそれほど難しいことではありません。また、同じデータを複数の場所に保管することでバックアップとすることもできます。撮影したそのときは写真を見るが、一度保存してしまってからはそのままお蔵入りということもあるかもしれませんが、プリントを頻繁にする、作品展や例会用の写真が必要という方であれば、過去の写真を見返すことも増えてくると思います。そこで、どのような写真の分類(フォルダー分け)があるのか考えてみました。
ひとつは撮影した日のフォルダーを作成しそこにその日のデータをすべて、もしくは整理して保存しておくという方法です。写真は記録という観点から、いつ撮られたかということが重要になる写真もたくさんあります。その場合、日付はとても重要な要素です。ただし、デジタルであればデータを参照すれば、日付に加えてカメラやレンズ、露出などの撮影時情報は記録されます。それらは写真個別に参照する必要がありますが、フォルダーわけしなくても記録されている情報だということは意識しておく必要があります。また、使用機材(カメラやレンズ)で分類することも考えられます。特定の被写体が決まっている場合などには有効かもしれません。
次に考えられるのが撮影地による分類です。旅行が多い人や、特定の撮影地にこだわる場合など、どこで、もしくはどこからその写真を撮影したのかという整理です。海外旅行といっても国ごとの分類もあれば、その国の都市ごとの分類もできます。例えば国内で風景を撮影する場合などは、市町村ではなく地名や池、川などの固有名でフォルダー分けが可能です。同じ場所へ繰り返し行くことがある場合、一度撮影した場所とは違うアプローチを検討する場合など、撮影地ごとの分類は適しているでしょう。
一方で撮影した日や撮影地ではなく、撮影した被写体で分ける方法もあります。風景、スナップ、人物など大雑把に被写体別のフォルダーを作成して、該当する写真を保存する。そうすればジャンルごとに写真の検索を行いやすくなります。そこからもっと細分化して、風景の中に、桜、紅葉、新緑、花、マクロなどのような分類を作っておくとより検索はしやすいでしょう。ただ、初めのうちは被写体のストックが少ないため、細分化しすぎてもそのフォルダーに該当する写真が数枚ということにもなります。
以上大まかに「日時」「撮影地」「被写体別」の3つの方法を考えてみました。どの方法がベストということではありません。自身の撮影スタイルとそこで得られた写真に応じて自在な保存方法を取るといいのではないでしょうか。