種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2015.05.15【Vol.218】
滝は一年を通して撮影ができる被写体です。街中での撮影は難しいですが、少し脚を伸ばせば身近な場所に滝はたくさんあります。環境省のHPによれば滝が日本には2488箇所といわれています。滝は自然豊かな日本ならではの景色といえるかもしれません。外国にもたくさんの滝があるのでしょうが、水の色や規模、季節感などは日本のものとは少し違うのではと想像します。そう考えると四季を彩りに加えながら撮影できるのも日本の滝の魅力でしょう。
2013年に書いた滝撮影の話しにもあるように、スローシャッターないしは1/250以上の高速シャッターで滝の流れを表現するといいでしょう。特にスローシャッターは1秒以上の低速にすると、キレイな白いブレとなってくれます。日中ではISO100でも1秒以上のシャッター速度を出すのが困難ですのでNDフィルターを持っていくといいでしょう。高速シャッターの場合は特別な装備はいらないですが、PLフィルターで水面の反射を調整することは可能です。
また、低速はもちろん高速シャッターでも三脚での撮影を強く推奨します。とくに望遠で狙う際など1/250でもブレる恐れは充分にあります。高倍率ズームで望遠端で撮影すると400mmちかい焦点距離となることもあり、手ブレ補正機能はありますが、補正幅以上にレンズが動けば当然ブレてしまいます。滝撮影に限ったことではありませんが、2000万画素を超える高画素機になるとブレは目立ちます。フィルムのように見かけ上許容されていたブレやボケというものが通用しないのがデジタルカメラのセオリーということを意識しておくといいでしょう。
作例は関東からも近い北軽井沢方面の滝です。軽井沢にはいくつもの滝が近在していて、滝へのアクセスも難しくないので初めて滝撮影を行う方にもオススメです。