ライカとカレー。今日はあの駅で降りようか。vol.2|LEICA D-LUX7

山本まりこ

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はじめに

桜が美しい季節から雨が美しい季節に。
いつの間にか、季節は春から梅雨に変わっていた。

しとしと
しとしと

今日も雨が降っている。

 今年の梅雨は少し長いように思う。ここのところ毎日雨が降っているような気がする。でも、梅雨は嫌いじゃない。だって、雨が好きだから。正確に言うと、雨を撮るのが好きだから。

 最初に説明すると、この連載「ライカとカレー。今日はどの駅で降りようか。」は、毎回山本まりこが異なるライカカメラとレンズを持って電車に乗り、気になる駅で降りて旅をする。そしてカレーを食べて帰ってくる、という内容の企画です。今回は、連載の第二回目。

 先日、LEICA D-LUX7が私のところにやってきた。箱を開けると、小さなカメラがひょっこりと出てきた。小さなボディにLEICAの赤いロゴマークが輝いている。前回のLEICA M10はどっしりと重厚感漂うカメラだったけれど、今回のLEICA D-LUX7は、レンズがボディと一体になっているコンパクトカメラだ。403g。軽い。大体350mlの缶ジュースとじくらいの重さ。前回のLEICA M10と比べて、びっくりするくらい軽い。そして、小さい。

 LEICA D-LUX7は、「ライカディールックスセブン」と読む。明るく高性能な「ライカDCバリオ・ズミルックス f1.7-2.8/10.9-34mm ASPH.」レンズを搭載、フォーサーズというコンパクトカメラとしては大きな撮像素子を採用し、有効画素数は1700万画素を誇る。SUMMILUX(ズミルックス)のSUMMはラテン語で最高のものを意味するSUMMA(ズンマ)から由来し、ルックスは照度の単位であるLUX(ルクス)のことであり、最高の明るさを意味する。

要約すると、最高の明るさのレンズを搭載し大きな撮像素子を持った超軽量コンパクトカメラ、ということ。

さあ、ライカと第二回目の旅はどこに行こう。
と、一瞬いろいろな場所が頭を過ぎったけれど、あの場所に行こう、そう思った。

江ノ島。

私は江ノ島が好きだ。好きな理由は分からない。でも、江ノ島を訪れると、不思議とパワーが出てくるんだいつも。ライカと一緒に江ノ島に行こう。

まずはお庭で

お気に入りの赤いカメラリュックにLEICA D-LUX7と予備バッテリーをポンと入れる。出発。

しとしと
しとしと

雨が降っている。

家の庭のザクロの実を撮ってみる。
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撮影可能範囲は、50cmから。背景ボケも、うん、美しい。

カモミールも撮ってみる。こちらは、スナップショットプラスモードにて撮影。
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 撮影可能範囲は、ズームのワイド側で3cmから。すごい。レンズのすぐ先で、ピントが合う。そして、びっくりするくらい、ボケる。スナップショットプラスモードは、ほぼオートだけれど、明るさ・色合いを変えることが出来る。だから、自分の好みの写真に寄せることが出来る。

むむ。ボケる、そして、小さいのになかなか楽しい。
LEICA D-LUX7のファーストインプレッション。

さあ、江ノ島に行こう。

LEICA D-LUX7と江ノ島へ

 東海道線に乗り、藤沢駅で江ノ電に乗り換えて江ノ島駅へ。LEICA D-LUX7をあれこれといじっていたら、あっと言う間に着いてしまった。車窓を撮る間もなく。しまった。

 江ノ島は小雨、そして、強風。今日は雨の江ノ島を撮りに来たのだからいいの。雨がいいの。強風はちょっと大変だけれども。まずは江ノ島神社でお参りして、猫たちと遊んで、中村屋羊羹店の海苔羊羹を食べて、富士見亭のテラスでかき氷(レモン味)を食べながら海を見てボーっとする。江ノ島に行くといつもこのルーティンになる。このルーティンを終えて帰宅すると、いつも気持ちがいいんだ。何故か分からないけれど、いつもとっても気持ちがいい。江ノ島は、私のパワースポットなのだと思う。

てくてく
てくてく

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 ついつい、細い道の奥に行きたくなってしまう。路地裏を歩くのが好きだ。メイン通りから細い道にくいっと曲がると急に静かになる。その瞬間が気持ちいい。さらにもっと奥に進むと、家の生活音なども聞こえてきたりする。それを感じながら島を歩くのはとても楽しい。

 メニューボタンをいろいろ触って機能を確認しながら撮影する。新しいカメラと出会うと、このカメラにはどんな機能があるのか、どんなことが出来るのかを知ってそれを試すのはわくわくする時間。知らないことを知るのは楽しいし、自分の作品の可能性がどこまで広がるのかを、そのカメラのスペックを体感して照らし合わしている時間だから。初デート、うん、お見合いみたいな時間かな、と思う。

 「フォトスタイル」でスタンダードやヴィヴィッドなど自分好みの写真の風合いを決めることができ、さらに、コントラストやシャープネスなどの詳細を決めることができ、「ハイライトシャドウ」、「iDレンジコントロール」でさらに写真の硬さや柔らかさを決めることができる。柔らかくも、硬くも、緻密に設定可能。ちなみに、ハイライトシャドウは「コントラストを下げる」を選択。柔らかい写真が撮れる。小さいのに、やっぱり楽しいカメラだ。

猫と遊ぶ

まずは、江ノ島神社でお参り。
私達の、世界の未来がHAPPYで溢れていますように。と、静かに祈る。
あとそれと自分のことも少し。

てくてく
てくてく

あ、猫。

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■フィルター:レトロ
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■フィルター:レトロ
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■フィルター:レトロ
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■フィルター:レトロ
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■フィルター:レトロ
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■フィルター:レトロ
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■フィルター:レトロ

 かわいい。ああ、かわいい。猫ってなんでこう可愛いのだろう。こっち向いてちょっとニッコリしたような思わせぶりな態度をしたから後をついていったのに、一瞬目をそらしたらどこかに消えてしまった。ツンデレならぬ、デレツンだわ。まあ、そんなところに心がキューっとして可愛いと思ってしまうのだけれども。

 猫のデレツンさにすっかりやられながら、画像を見返す。連写で撮ったから、画像が大量に保存されている。すごいたくさん。LEICA D-LUX7はこのコンパクトさにして4Kフォトを秒間11コマ連続して撮れる。と、その場で調べて知る。それはとても嬉しい。

 私は、新しいカメラを持つと、何の情報もないまま撮り始めるのが好きだ。自分で触って設定して、いろいろ分かっていくのが好き。情報を入れてその先入観で撮るよりも、自分の手で体で心で体感するのが好き。例えば先に機能を知ってからカメラを持つと、きっとそれを撮るための被写体を探すけれど、「こんな小さなカメラで何を撮ろうかな」とワクワクした気持ちでカメラを持つと、被写体を無限の楽しみの中で見つけることが出来る。いつもそんな気持ちの中で撮りたい。感情が先にあって、結果でそれを表現できればそれが一番美しいのではないかと思っている。

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 ボタンをいろいろ触っていろいろ試していると、いやほんといろいろな機能が入っているなと思う。ああ、フィルターも入っているんだ。レトロ、オールドデイズ、ハイキー、モノクローム、ダイナミックモノクローム、インプレッシブアートなど22種類のフィルターが選択できる。さっきの猫さんは、レトロで撮影。

雨を撮る

てくてく
てくてく

しとしと
しとしと

あ、あんなところにアジサイが咲いている。

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 この時期アジサイをよく撮るけれど、その造形は本当に美しいなと思う。そして、最近こう思う。アジサイに青い色が多いのは、梅雨の時期はアジサイが青空の代わりだからなのかな、と。アジサイの花びらに大きな青い空を重ねながら、小雨の中撮影する。

  雨の時に写真を撮るのを嫌がる人は多いけれど、私はいつも雨がもう少し降ってくれたらなあと思う。そうすれば雨とアジサイを一緒に撮れるのになあ、この時もこんなことを願いながらシャッターを切っていた。少しすると、本当に雨が強くなってざあざあと音を立てて降り出した。

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ざあざあ
ざあざあ

雨の江ノ島。
撮りたかった写真、撮れました。
神様、アジサイ様、雨様、ありがとう。

ざあざあ
ざあざあ

さあ、先に行こう。

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 これは、大好きな中村屋羊羹店の海苔羊羹。羊羹だけど海苔(のり)の味がする。甘いけど海苔の味がする。とても不思議だけれど、とっても美味しい。江ノ島に来ると毎回食べる大好きなもの。

猫を撮る。再び。

あ、猫。

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 大福みたいだなあ。可愛いなあ。ちなみに、この写真は今回の写真の中で一番のお気に入り。タイトルは、「猫大福」。猫さん、写真を撮らせてくれてありがとう。ちなみに、先ほどの猫さんはレトロフィルターで撮影したけれど、こちらはマニュアル露出モードで撮影。

 さあ、富士見亭に行こう。あそこのテラスで食べるかき氷が好き。今日は雨だから、きっとテラスには出ることはできないだろうけど。カレーもあったら食べたいなあ。富士見亭というのは、私が江ノ島に来るといつも行く場所。寅さんに出て来そうな昔ながらの外観と内観のお食事処。とっても居心地のいい場所。

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雨は植物を輝かせる。雨に濡れた植物は雨のベールを纏って一層輝いている。

着いた。
富士見亭。

えっ。

あっ。

お休み。

がーん………

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定休日は調べていったのだけれど、今は不定期にお休みをしているのかも知れない。あああ。仕方がない。お店の看板をパチリ。うう。

また来ますね。大好きですから。

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さあ、カレーを食べに行こう。

遊ぶように撮る

とカレー屋さんに行くその前に。
江ノ島では、フィルターを変えていろいろな写真を撮った、遊ぶように撮った。そんな作品を。

■海を眺める。

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■フィルター:ラフモノクローム

■空と海とトラックと。

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■フィルター:ダイナミックモノクローム

■柔らかい時間

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■フィルター:シルキーモノクローム

■高架下の波が面白いリズムで揺れている。

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■フィルター:ラフモノクローム

■記念写真。

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■フィルター:レトロ

■波打つ海。

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■フィルター:インプレッシブアート

■お土産、輝く。

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■フィルター:クロスフィルター

■雨の海、輝く。

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■フィルター:サンシャイン

 ボタンをいろいろ押していたら、「ポストフォーカス」という機能があるのを発見。どこにどのくらいピントを合わせるかを「後から」決めることができる機能。一回シャッターを切って画像を保存し、その写真を再生してタッチして、ピントを合わせる場所と範囲を決めるのだ。だから、一枚の写真から、こんな風にピントが合う場所が違う写真を作ることが出来る。後から。

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 一枚の写真から生まれるたくさんの写真。子供たちがたくさん生まれていくみたいだ。カメラの中にお母さんと子供たちがいっぱいいるみたいだなと思って少し笑った。
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本日のカレー

 さあ、カレーを食べよう。江ノ島だから、海を見ながら江ノ島らしいカレーが食べられたらいいなと思いながら歩く。Google検索もしてみる。何軒か出てくるカレー屋さんを見てみたり、江ノ島駅まで歩く間に数件のカレーを見たのだけれど、何だか気持ちが向かない。それならば帰りながらカレー屋さんを探そう、と江ノ電に乗り込む。

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 Googleで検索すると、帰り道沿いのたくさんのカレー屋さんが出てきた。数ある中で心をつかまれたのが「ケムリカレー」というスープカレーのお店。なんで「ケムリ」という名前なのだろう。気になる。その「ケムリ」という言葉に惹かれてGoogleの情報を見ると、とても美味しそうなスープカレーが並んでいた。うん、ここにしよう。

 藤沢駅で東海道線に乗り換えて平塚駅で降りる。雨がさっきより強く降っている。ざあざあ。駅からちょっと歩いて、メイン通りから一本入った路地にちょうちんがずらりと光った飲み屋街のような場所に入る。うん、好き、この感じ。てくてくと歩いていくと、雨の中にケムリカレーの文字とモクモクとしたロゴマークの看板が見えた。ああ、やっとカレーが食べられる。

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 お店の前に立つと、暖かそうに光る店内が見えた。そのお店の佇まいとその空気感がなんだかすごく好き、そう思いながらお店に入る。にっこり笑顔の男性が出て来てカウンターに案内される。お店のオープン直後だったのでお客は私一人。店内はカラフルに彩られている。来たばかりなのに何だかとても居心地のいい空間だなと感じる。

 たくさんあるメニューの中から迷ったけれど鳥野菜スープカレーを注文。今日もたくさん歩いたなあ9.1km、うん歩いた、と歩数計を見る。そして、今日の写真を振り返りながらカレーの出来上がりを待つ。カウンターの中では、先ほどの男性が、テンポよく野菜を油で揚げたりスープを温めたりしている。見ているのが気持ちいいリズム感。

 待っている間は、スマホで画像を見ながら今日の撮影を振り返る。アプリ「Leica FOTOS」を入れてWi-Fiでカメラとつなげれば、カメラの中の作品をスマホやタブレットで見ることが出来る。もちろん、スマホに画像を転送することも可能。雨が美しかったなあ。猫が可愛かったなあ。

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しばらくして、鳥野菜スープカレーがやってきた。

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わあすごい。きれい。

 思わず声が出てしまう。何種類入っているのですかと聞くと、何種類ですかねえ14種類かなとにっこりと男性が答える。美しく美味しそうにそして丁寧に盛り付けられたカレー。カウンターに戻ってパキパキとスープカレーを作る男性を背景にパチリ。本当は「なんでケムリという名前なのですか」と聞きたかったけれど、お客さんが次から次へとやってきて、なかなか聞くタイミングがなくてそのままスープカレーをいただく。

 まずは温かいスープをいただいて、ごはんをスープに入れて、そして、お野菜、そして鶏肉。雨で冷たくなった体がどんどん温まってくる。やさしい味でスルッと口の中に入っていく。ああ幸せ。ここに来て良かった。ケムリカレーさんありがとう。名前の由来は分からないけれど、ありがとう。食べ終わる頃にはお店はお客さんでいっぱいに。それでもテンポよく作業する男性に申し訳ないけれどとお会計をお願いし、さらに、今回の企画をお伝えして掲載許可をお願いする。快くOKをいただく。ありがとうございます。

 お店を出ると、さらに強い雨が降っていた。傘を射し、LEICA D-LUX7をきゅうと胸に抱いて雨の中を走った。いい一日だったなと思いながら光るちょうちん郡の下を走った。

後日のこと

 次の次の日。江ノ島の旅は楽しかったけれど、でもどうしても気になっていることがあった。やっぱり富士見亭にも行きたかったなと。あまりにもその想いが強くて、再び江ノ島に向かった。やっぱり雨が降っていた。そして強風。ずんずん歩いて富士見亭に着くと、その日は開いていた。良かった。窓際に座ってレモン味のかき氷を注文する。本当はテラスで海を見ながら食べるのが好きなのだけれど、雨で強風だから仕方がない。

 そう思っていたけれど、お店の人とお話したらなんとテラスにテーブルを出してくれると言う。雨で強風だから実際はテラスで食べることは出来ないけれど、写真撮っていいよと言って下さる。嬉しい。ありがとうございます。富士見亭のみなさんはいつも優しい。

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 雨風にびゅうびゅうと吹かれてかき氷がふっとぶのではないかとドキドキしながらもなんとか撮影をして、店内でかき氷をいただく。レモン味。ホッ。

 ここのテラスから見る海が好きだ。水平線がすーっと通っていてでもちょっとカーブしていて、日本は島国なのだなと思う。そして、ここは地球なのだと思う。そんなことを思いながら海を眺めていると、空がピカッと光り出して、横殴りの雨が降り出した。バリバリバリッ、ドドーーーン!10m先に落ちたんじゃないかと思うほどの雷の轟がして、目を丸くする。お店にいる人たちもざわつく。

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 10分くらいすると、さっきの雨と雷がウソだったかのように空が明るくなって小雨に変わった。まだ遠くに見える灰黒い雨雲と雷の音を聞きながら帰り道を急いだ。途中、脇の木々の葉がまるで星のように輝いているのが見えて、思わず足をとめてシャッターを切った。遠くからウグイスの声がする。すぐ近くからひぐらしの声が聞こえる。もうすぐ梅雨が終る。夏が来る。

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おわりに

 ライカカメラと第二回目の旅。LEICA D-LUX7は、小さいながらもいろいろな角度から刺激をくれるとても楽しいカメラだと思った。とにかく、いろいろな写真が楽しむことができるところ、小さいながらもその写りは美しくしっかりとしていてライカのカメラという力強さを感じた。頼もしいと思った。ライカのカメラはまだ数台しか撮ったことがないけれど、ライカカメラを始めたいと言う人にはぜひ試してみて欲しいカメラだと思った。

 今回でライカカメラとの二回の旅が終わった。二台とも全く異なるカメラだったので、ライカカメラの幅広い可能性を知ることが出来た。次回の旅も楽しみだ。

次はどの駅で降りようか。
どんなカレーを食べようか。
ライカと一緒に。

■中村屋羊羹店
神奈川県藤沢市江の島2-5-25
0466-22-4214
https://www.noriyoukan.com/

■ケムリカレー
神奈川県平塚市紅谷町12-11
090-8034-2528
https://www.instagram.com/kemuri_curry/

■富士見亭
神奈川県藤沢市江の島2-5-5
0466-22-4334

■参考文献
ライカHP(https://jp.leica-camera.com/)

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