|
|
【グランママ】オールドスタイルで決めているおばあちゃま。
■カメラ:ペンタックスMZ-3 レンズ:SMC PENTAX-FA★ 28-70mm F2.8 オート フィルム:トライ-X 撮影地:アメリカ・ワシントンDC |
|
|
【大竹省二先生】私の師匠である大竹先生をキチンと撮ったのは4回程だが、何回撮っても緊張する一瞬。
■カメラ:ペンタックスMZ-S レンズ:SMC PENTAX-FA★ 85mm F1.4 絞り:f4 シャッタースピード:1/250秒 フィルム:トライ-X 撮影地:東京都・世田谷 |
|
撮られることより、
撮ることに魅力を感じました。
―――モデルをされていた先生が、写真家になったのはどのようなきっかけだったのでしょうか?
私が短大に通っていた頃に、雑誌のグラビアに出てみないかというお話がありまして、大竹省二先生のスタジオに行ったのが写真の世界との出会いでした。
でも、結局はその雑誌のグラビアに載ることは無かったんですよ(笑)。大竹先生のところはすごく家族的で、食事も大竹先生とアシスタントが一緒に食べたりしていたんです。そして、学校の帰りに何回か通っているうちに、大竹先生から「これからの時代は、女性でも技術を身につけたほうがいいよ」というアドバイスをいただいて、写真の世界をちょっとのぞいてみようかな、という軽い気持ちから始めたのがきっかけでした。
―――では、モデルとして写真の世界に入られた訳ではなかったのですね?
そうなんです。ただ、当時大竹先生のところには雑誌社やテレビ制作の方がよく出入りされていまして、私を見たある雑誌社の方が、着物のモデルに私を使ってくださったりもしたんですよ。だから、正確にいうと、大竹スタジオのアシスタントになったのが先で、その後にモデルの仕事をちょっとしただけなんです。
―――当時、写真の世界では女性の方が活動されていたのでしょうか?
そうですね、他のスタジオでも女性のアシスタントはいなかったんです。女性は私ひとりだけでした。
だから、最初の頃は写真家を目指すより、スタイリストとしてこの世界に関わっていこうと思っていました。
そうしているうちに、フィルムメーカーの支援で、若手写真家を育てる企画に参加しまして、モデルや撮影する物の手配など、すべて自分ひとりでこなすということを一年間経験しました。
―――その頃から、人物を中心とした撮影をされていたのですか?
その企画は、若手写真家が撮った作品をカメラ店の店頭にサンプル写真として飾るのも目的の一つでしたから、知り合いの赤ちゃんをはじめ、器や花など当り障りの無いものを撮っていました。
|