カメラのキタムラ
Vol.45 2003 SUMMER
サンダー平山のデジカメで撮るストリートスナップ講座 第3回  
■カメラ:シグマSD9 レンズ:50mm 絞り:f2.8 シャッタースピード:1/125秒 RAWモードで撮影
一眼レフタイプとして初めてゴミの問題を解決したこのカメラは、いきなりRAWモードのみなので初心者にはムズカシイが、デジカメを本気で使おうと思ったら、最後はRAWモードだからじっくり使う気で挑戦してみるといい。

■カメラ:キヤノンG3 絞り:f2.8 絞り優先AE RAWモードで撮影
コンパクトタイプでも高級機ならRAWモードが付いたものが増えてきている。コンパクトカメラは次々と新製品が出て、評価がハッキリするまで待っていられないのが事実だが、高級機はそれほどポンポン変わらないので、評判のいいものを選ぶといい。
サンダー ひらやま
1956年5月14日、千葉県市川市に生まれる。日本大学文理学部物理学科自主卒業後、日本写真芸術専門学院発展的除籍。コマーシャルカメラマン、ファッションカメラマンなどの助手を経験した後にテレビ屋もかじる。つまり助手経験めちゃくちゃ豊富。そしていつのまにかサンダー平山となる。著書とっても多数。
間口が広く、
奥が深いデジタルカメラ
 世の中は急速にデジタル時代へと変化している。ただ銀塩カメラがデジタルカメラに変わるといっても、単純にカメラを買い換えればいいというような簡単な問題ではない。
 デジタルカメラは初心者的にはとても簡単なカメラだが、いい写真を撮ろうと思うと、今までの銀塩写真以上にムズカシイ所がある。つまり間口はとっても広くなったが、奥はさらに深くなったのだ。とはいえきちんとパソコンの操作をマスターしてしまえばそれほど難しくはないのだが、そこまで行くのがタイヘンなのだ。
 カメラがデジタルになるということは、かつて湿板写真が乾板写真に変わったように、フィルムが電子乾板になったと思えばいい。つまりカメラのシステムが変わっても写真の本質的な面白さや難しさは何も変わらないのだ。そして今までの銀塩システムでは不可能だったといってもいいカラープリントのコントロールが、かなり自由に行えるようになったから、マスターすれば写真はもっともっと面白くなるのだ。
 サンダーも長いこと写真をやっているが、デジタルの良さに気づいて以来もうほとんどデジカメ以外は使わなくなってしまった。フィルムを使うと、現像所に出しに行ったりと、もう面倒なだけなのだ。


まずデジタルカメラを
買ってみよう
 世の中はすっかりデジタル時代になっているが、長いこと銀塩写真をやっている人々はなかなかデジタルに対応できない。ネックはパソコンの操作を覚えないといけないというところにあるのだが、そろそろあきらめてデジタルの勉強を始めないと、フィルムを使うカメラはどんどん減りつつあるのだ。プロカメラマンと呼ばれている人たちでも、デジタルカメラに移行している人が増えているのだ。
 でっ、デジタルを勉強するには、まずデジタルカメラを持っていないとハナシにならない。じゃあいきなり100万円もするデジタル一眼レフを買わないとならないのかというと、現時点ではまずコンパクトなデジタルカメラで十分である。なぜならデジタル一眼レフは、心臓部である撮影用CCDにゴミがとっても付きやすいという欠陥があるためであるが、この問題は、あと一年以内に解決されると思われる。
 じゃあきちんとしたデジタル一眼レフが出るまで待つのかというと、デジカメを使いこなすためにはパソコンも絶対必要だから、コンパクトデジカメで勉強を始めることが重要なのだ。なんといってもデジカメは最先端テクノロジーであるから、パソコンの能力もかなり高いモノが要求され、友達のお古のパソコンをもらってきたぐらいのレベルでは役に立たないのだ。そして最高度のパソコンを使いこなすには、かなりの勉強をしなければならないから、一気に始めるのではなく徐々に慣れ親しんでいくことが大切なのだ。


▲UP

当サイトに掲載されている写真・テキスト等を無断で複製・転載することを禁じます。