はい、行きます。やはり今まで体験したことのない考えられないような気象条件に遭遇したり、平地ではありえない現象や、風景の表情に数多く出合えると思います。この先も大雪山を撮影することを非常に楽しみにしています。まだまだ世の中に発表されていない、新しい写真が撮れると思います。
――先生の考えられている、新しい写真とはどのようなものですか?
新しい視点で、その風景の本当に美しい瞬間をとらえることを前提とし、自分しか撮影できないものであって、且つ、自分でも二度と撮れない写真のことです。つまり、いつまでも新しいということです。
しかもそれは、一般の人から見られた時にどのように評価されるか、という観点で撮られることが重要です。人に迎合するわけではありません。ただしあまり進み過ぎて、3歩も4歩も先へ進んで撮ったものを見てもらっても、かえってわからないと思います。
ですから3歩、4歩と進んだら、そこでいったん立ち止まり、1歩半位下がって、見る人にも1歩半歩み寄ってもらう。そのようなスタンスで私は写真を撮っています。
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【早春の流れ】
■カメラ:ハッセルブラッド503CW レンズ:CFi40mm F4 絞り:f22
シャッタースピード:1/8秒 フィルム:RVP100 撮影地:長野県・横谷峡(3月) |
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