アマチュアカメラマンの方々を日本各地で見かけます。撮った写真を見ると「こんな素晴らしい写真が撮れたぞ!どうだ!」とでも言いたげな印象を受けます。
写真はきれいなのですが、何を伝えたいのかが、はっきりしないものが目につきます。パッと目立ったものを撮ってくるだけなら、過去にもたくさんの方が既に行っていますし、もう出尽くした感があります。
私は『輝望フォトグラファーズ』という50人程の写真教室を持っています。現在、「水」をテーマに作品づくりをさせていますが、撮影時の意識を高めるために、”水物語〜心のオアシスを求めて〜“という言葉をイメージして写真を撮るように指導しているところです。
このように、何かひとつ軸になる言葉を決め、それに基づいた写真作家としての写真の突き詰め方を、当教室では話しています。先ほどから何度も述べましたが、「きれいなもの」「美しいもの」「華やかなもの」を作品にした経験が、みなさんもおありだと思います。それで一喜一憂するのではなく、見る人に何を伝えるかを考えて作画を続けることが大事なのだと常々思います。
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【天池のほとり】
■カメラ:マミヤRB6×7 レンズ:KL350mm F5.6 APO/L 絞り:f22 シャッタースピード:1/2秒 フィルム:RVP100 撮影地:秋山郷(1月) |
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