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重井西港斜面
重井西港を望む斜面に広がる除虫菊畑。昔ながらの石積みの段々畑に咲く除虫菊は大変美しく、多くの写真家が訪れます。
かつて重井町は、すべての畑が除虫菊の花で白一色となり、山の頂上付近を除いて、見渡す限りの山という山は除虫菊畑でした。目の前の、細島、小細島にも舟で出かけて栽培するなど、瀬戸内海沿岸などで多く栽培されていましたが、現在では観光用として三カ所を残すのみとなっています。
白滝山
島の東北端にある白滝山は、岩神の霊場・霊山として知られ、約420年前に村上水軍の村上吉充が観音堂を建立したと伝えられる標高227mの山です。
1827(文政10)年に柏原伝六は、神道・仏教・キリスト教・儒教の宗教の共通理念を一つに融合して「一観教」を編みだし、弟子の柏原林蔵を工事責任者として、五百羅漢の石仏を彫らせたものです。
頂上の展望台からは向島との間に架かる因島大橋をはじめ、島々の間を行き交う船などが見下ろせる360度のパノラマが広がります。春の桜、秋の紅葉と五百羅漢の石仏のコントラストは見事です。
しまなみビーチ
“因島水軍まつり”は村上水軍の本拠地となっていたことに因んで、因島地域の人が総出で盛り上げる3部構成のイベントです。その中のひとつ“海まつり”は毎年8月の最終日曜日に、村上水軍が伝令船として使用した木造船「小早(こはや)」による競争レースが行われます。
その他、“島まつり”は水軍城で出陣式の後、村上水軍の菩提寺である金蓮寺で先人感謝祭を行い、土生港周辺でパレードや跳楽舞(ちょうらくまい)を踊ります。また、“火まつり”は火に照らされた夜の海辺砂浜に、水軍跳楽舞、鎧冑武者が集結。因島村上水軍陣太鼓の演奏や大松明の練りまわしがあり、クライマックスに花火が打ち上がります。 |