20代の頃は日本の風景には魅力を感じなかったのですが、4〜5年ほど前から、日本各地を訪れる度に日本の風景にすごく引き込まれていきました。今まで気づかなかった日本の個性が見えてきたのです。それを形にしたのが『Sense of Japan』です。写真展開催と写真集出版を同時に行いました。10月の富士フォトサロン東京に続き、1月には富士フォトサロン大阪でも写真展を開催します。
撮影していて思ったのですが、日本は“お宝の国”です。こんなに面白い国は他にありません。今は完全に外国人の目線になっています。発見する喜びが日本各地にはあります。私の場合は一つのテーマを決めたら同時に撮影機材も決めてしまいます。今回の日本国内の撮影では、今までとは異なる組合せで撮影をしました。そうすることで最後までテーマに合った作品作りができるのです。 |
廃車となり畑に置き去りにされた小型バス。夕方、気温が急激に下がり、窓にうっすらと霜が付着する。じっと見つめていると、バスに不思議な魂が宿り、今にも動き出しそうな気配を感じた。
■カメラ:EBONY 45S レンズ:NikkorW 135mm 絞り:F5.6 シャッタースピード:マニュアル(f45 1/2) フィルム:フジカラーPRO160NC 三脚使用 撮影地:青森県 |
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