#『春に向けておすすめのフィルム』|フィルムカメラの魅力 国分真央
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はじめに
皆様こんにちは!国分です。
今回は春におすすめのフィルムをご紹介したいと思います。
フィルムもなかなか高騰しているので、特徴や色合いでどう表現するか悩みますよね。
初めてフィルムカメラを持って春を過ごす方も、これから何を使おうか悩んでいる方にも是非お読みいただければ幸いです!
青色の表現や新緑の時期におすすめ
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■使用カメラ:Konica BiG mini
春といえばメインは桜を思い浮かべますが、新緑の時期や雨上がりの水たまりなど青々とした表現を生かせるLomography Color Negative 400はおすすめです!
フィルムカメラを始めたばかりの方も、その鮮やかな色合いに心打たれると思います。
また、肌の色合いもよく、生き生きとした新緑の季節にぴったりです。
被写体が原色系のものだと決まっている時に、私も手に取るフィルムです。
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■フィルム:Lomography Color Negative 400
■使用カメラ:LomoApparat
引き続きLomography Color Negative 400を使った作例です。カメラを変えるだけで、表現もまた変わってきますよね。
Lomographyはフィルムだけではなくカメラも豊富で、作例もポジティブな印象です!
またISO400なので汎用性も高く、朝から夕方まで長く撮れるのも心強いです。
これからの春~夏に向けて常用しておいても良いと思います。
もしLomoApparatのカメラも気になった方は、ぜひ過去の記事を読んでみてください↓
少しだけ、人と違った春を残したい方へ
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■使用カメラ:Minolta SR-T 101
もう色鮮やかな景色は飽きた…なんて思っていたりする方には(そんな方がいるのか分からないですが…!笑)懐古的な雰囲気にできるモノクロもおすすめです!
モノクロで撮っただけで、ひと昔前の景色のようですよね。
色鮮やかな季節にモノクロは玄人っぽすぎない?なんて思われるかもしれませんが、個人的にモノクロは、どの被写体にもマッチすると思っていて。
作例のように景色でもいいですし、家での何気ないものや光などを撮るとオシャレな雰囲気も作り上げることができます。
最近喫茶店などはレトロブームでもあるので、そういった被写体との相性も良いと思います!
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モノクロは色が無い分、見る人の想像力に作品の雰囲気が委ねられやすいのも良い点だと思っています。
あなたはこの写真を見て、「温かな雰囲気」と感じますか?それとも「寂しげな雰囲気」に感じますか?
撮影者である私でさえも、見返した時の感情の変化によって見え方が変わるのでやっぱりモノクロは面白いですし、撮りがいがあると思います。
まだモノクロを試したことがない方は是非使ってみてください!
きっと後から見ても特別な写真になると思います。
優しさと品性を持ったフィルム
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■使用カメラ:Nikon F3
私が常用しているフィルムの一つで、執筆する上で外せないのが Kodak のPORTRA 400です。
ナチュラルな写りでありながらも、暖色に優れていて写真に温かみを持たせます。
また曇りや雨の日は透明感さえも引き立ててくれるので、私は常にストックしているフィルムです。
雨上がりの夕焼けや光を優しく残してくれるので、春の暖かな雰囲気や空気感を残したい方は是非。
価格は決して安いとは言えないのですが、クオリティは間違いなく上がります。
あとはシャドウの部分もしっかりと階調があるので、隅々まで安心感があります。
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■使用カメラ:Nikon F3
また彩度も嫌味のない表現ですし、こちらもISO400で野外や室内問わず撮影できるのも良い点です。
何気ない日常にもそっと品質を高めてくれるような、そんなフィルム。
また今回の作例にはないのですが、ポートレートも肌なじみが良くおすすめです!
温かさを持ちながらもフレッシュな印象
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■使用カメラ:Nikon F3
最後にご紹介するのが、Kodak Gold 200です。
引き続きKodakの紹介なのですが、前述のPORTRAとまた違ってイエローの印象が強くISO200ということもあり、肌の滑らかさを表現してくれます。
また作例のように、植物などにもフレッシュな印象を持たせます。
これから春~夏にかけて日照時間も長くなりますし、特に夕方にかけての時間に撮影すると最高なので
お出かけの際は強くおすすめしたいです。
おわりに
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いかがでしょうか。
今回は春に向けておすすめのフィルムをご紹介しました。
まだ試したことがないフィルムがあれば、是非この春にご体験いただけたらと思います。
記事や作例の感想や「使ってみたよ」など、またSNSで感想をいただければ幸いです。
それでは、次回の記事もお楽しみに。
■写真家:国分真央
1990年 東京都生まれ。映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年に東京都から山梨県に移住する。書籍の表紙や広告写真、CDジャケットなど幅広いジャンルで活躍中。独特な色合いと自然が溶け込むような写真が特徴で、独自の世界観を作り上げる。近年はフィルム写真での撮影にも力を入れ、執筆活動も行っている。