キヤノンRFレンズレビュー|RF用の開放F2.8通しレンズがついに発表!
はじめに
2019年8月28日にキヤノンからボディ2機種とレンズ2機種が発表されました。
ボディの2機種は一眼レフカメラEOS 90DとミラーレスカメラのEOS M6 MarkIIで、どちらもAPS-Cのセンサーを搭載したカメラであることは、発表当日に公開した記事でもご紹介いたしました。
今回はフルサイズミラーレスカメラEOS R・EOS RPで採用されているRFマウントのレンズ2本で、1つは「RF15-35mm F2.8 L IS USM」、もう1本は「RF24-70mm F2.8 L IS USM」です。
描写の良さとボケ味の良さを兼ね備えており、ズーム全域で開放F値が変動しないことからプロも愛用する“大三元レンズ“をタッチ&トライしたのでぜひご覧ください!
RF15-35 F2.8 L IS USMはミラーレスの恩恵をフル活用?
まず1本目は広角ズームレンズの「RF15-35mm F2.8 L IS USM」です。
一眼レフ用EFレンズの同等クラスには「EF16-35mm F2.8 L III USM」があり、こちらのレンズはF値2.8を活かしてボケ感のある写真も撮影できるのはもちろん、周辺部の描写も非常に美しいレンズです。
今回の「15-35mm F2.8 L IS USM」ミラーレスカメラの特徴である、ショートバックフォーカスのおかげで光学設計の自由度が向上。広角側の焦点距離を1mm縮めることに成功しました。
広大な風景や建物、どうしても後ろに下がれない場面での撮影がもしあったらと、考えると、1mmでも広く撮れるのは嬉しいですよね!
また、本レンズには手ブレ補正が搭載されました。
手ブレ補正が搭載されたことで、撮影した写真がブレる可能性が減ります。さらにシャッタースピードを遅くしての撮影もしやすいので夜景での撮影や、滝を線のように撮ることで撮影できる幅が広がります。
キヤノンにはEFレンズをRFマウントでも使用できるアダプターがあります。
もちろん先ほど紹介した「EF16-35mm F2.8 L III USM」も使用できますが、手ブレ補正機構が搭載されていないので、ブレの少ない撮影をするための注意が必要です。
フィルター装着できます!
他の広角レンズでは、レンズ先端が出目金のように出ているレンズがあります。出目金のように先端が出ているレンズは焦点距離を短くしやすいので良いのですが、気になる点もあります。
それは一般的なネジ式のフィルターが付けられないことです。風景写真ではPLフィルターやNDフィルター、夜景ではクロスフィルター、星の撮影ではソフトフィルターを使う方からすると非常に気になる部分です。
しかし、「15-35mm F2.8 L IS USM」は先端にネジ式のフィルターを付けることができるので、フィルターを使用する方も安心です。
RF24-70 F2.8 L IS USMも発表されました!
同時に標準域をカバーする「RF24-70mm F2.8 L IS USM」も発表されました。
本レンズも15-35mmと同様にズーム全域で開放F値2.8のレンズです。焦点距離の24-70mmの焦点距離では、風景やポートレート・スナップ・小物の撮影、スポーツなどの撮影で使用されるため、幅広いジャンルで活躍するレンズですよね。
もちろんEFレンズにも同等のレンズがあります。「EF24-70mm F2.8 L II USM」で焦点距離、開放F値が同じ性能のレンズです。
こちらのレンズも「描写力が高くボケ味が美しい。さらにAFも速い」と、高性能なのですが、EF16-35mmと同じく手ブレ補正が搭載されていないため、手ブレに注意した撮影を一層心がける必要があります。
15-35mm、24-70mmどちらもRFレンズの強みである、コントロールリングが採用されているので、ホワイトバランスやISO感度、露出補正など良く使う機能を割り当てできるのも嬉しいですね!