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モリオカシダレという珍しい種類で国の天然記念物。寺の建物をバックに逆光で見あげた。白がとんでしまわないように少しアンダーめに撮ったのでバックが暗く写った。風でゆれてブレないようにシャッターチャンスを待った。
■カメラ:リンホフマスターテヒニカ4×5 レンズ:フジノンT400mm 絞り:f11 シャッタースピード:1/60秒 フィルム:フジクロームプロビア100F 撮影地:岩手県盛岡市龍谷寺 |
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感性でものを見る習慣を身につけ、テクニックに溺れることなく、素直な気持ちで撮る。
―――先生はデジタルカメラもよく使われているようですが、銀塩カメラと比較していかがですか?
デジタルカメラの技術水準がかなり上がってきてはいますが、総合力ではまだまだ銀塩(フィルム)カメラの方が優れていると思います。
ただし、デジタルカメラの特性を活かし、デジタルカメラに向いている撮影に使えば銀塩カメラとは異なったいい仕上がりになるでしょう。
―――具体的には、どのようなものなのでしょうか?
例えば花びらに水滴がついているのを撮る場合、マクロ撮影も簡単にできるデジタルカメラがすぐれています。それと、私がデジタルカメラでいちばん面白いと思うのが、片目でファインダーを覗くのではなく、小さくてもモニターを両目で見ながらシャッターを押せること。誰でもでき上がった写真を鑑賞する時は両目で見ますし、両目で見ながらシャッターを押すということは、片目で見ている時よりも脳により多くの情報が伝わり整理することができるのです。このことが写真の上達につながっていきます。
それと、非常に手軽なのでスナップ感覚で撮ることができます。レストランなどで美味しそうな料理がでてきた時でも、それを写真に撮ろうと思うと銀塩カメラだとストロボだとかの専用機材が必要ですが、デジタルカメラの場合は、たとえ何種類かの光源があっても、カメラ側で自動的に調整をしてくれるので、今までは写真に撮れなかったものや撮らなかったものも撮るようになりました。これも、デジタルカメラを使うようになってからの新しい発見です。
―――デジタルカメラの普及と関係があるかも知れませんが、写真を楽しむ女性のカメラユーザーが増えてきているようです。その点について先生がお感じになっていることはありますか?
これは私の屋久島での撮影ツアーでも感じたことなのですが、女性は男性に比べ、感性でものを見ることに長けているように思うんです。ややもすると、男性は理屈や理論が先にたち「何故」「どうして」と疑問形からアプローチする傾向が強いと思います。
しかし、女性の方は「きれいだ」「すごい」「すばらしい」と自分が心で感じたことを素直に表現しようとしています。ですから、心で写真を撮る、心で写真を見ることは女性の方が得意なのではと思っています。
確かにテクニックの完成度だけにスポットを当てて見ると、優れた高級機材を使いこなすことの得意な男性が有利かも知れません。しかしデジタルカメラになって、その技術的な差はかなり縮まってきていますので、これからは女性ユーザーがコンテストなどでも、もっと活躍していくのではと考えます。
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