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デジタルカメラで撮影
【初冬の渚】荒々しい冬の波が押し寄せる、日本海沿岸の初冬の風景。デジタルカメラで撮り、幾分コントラストを高めてプリント。立体感が出るように工夫をしている。
■カメラ:キヤノンEOS-1DS レンズ:EF70-200mm F2.8L シャッタースピード:1/125秒
AE -1/3補正 PLフィルター・三脚使用 撮影地:新潟県村上市 |
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【ベンチ】この街は温泉が出て、チェコの保養地として有名である。河畔に並べられた小さなベンチに、一種の味わいが感じられた。
■カメラ:ミノルタα-9 レンズ:17-35mm F3.5G Sモード シャッタースピード:1/30秒 AE フィルム:RVP 三脚使用 撮影地:チェコ・カルロビバリ |
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―――日本列島がそのような恵まれた自然風景を持つせいでしょうか、日本ではアマチュアの間でも自然がモチーフの写真が盛んです。
最近特にアマチュアの作品で多いのが、ネイチャー写真ですね。
日本には豊かな自然風土があるため、プロの写真家も顔負けの作品も多く見られます。
そのことに関しては、指導する側のプロカメラマンも、もっと研究していかなくてはいけない部分だと思います。
―――アマチュアの作品に自然風景が多いというのは、今がブームということなのでしょうか?
ブームと呼ぶには、長く続きすぎているのではないかと思います。
長年日本に生きてきて、60代70代になって仕事から離れ、ふと自分が日本に生きたことを見つめ直すとき、日本の風景というのが一番ふさわしいんじゃないかと思うんですね。
会社人間として馬車馬のように働いてきて、自分を取り戻そうと思ったときに、日本の自然にふれることは最も自然な形なのではないかと。
そういう意味で、高年齢層を中心としたアマチュアにとって自然風景は向いていると思うし、それが日本の写真文化のベースを構成しているのではないでしょうか。
―――ここ数年のフォトライフ四季「フォトワールド十人十色」を見ても、プロとして活躍されているジョニー・ハイマス先生をはじめ、比留間和也先生、飯田樹先生など、竹内先生に師事された方に多く登場いただいています。このように竹内先生は後進の指導にも熱心ですが…
様々なタイプの人がいますが、指導法を一言で言うと、「その人なりに、その人を活かしてあげる」ということですね。
本人はなかなか気がつかなくても、私から見ていいところは「そこはいいんじゃないか」と言ってあげるんです。その人の持ち味を指摘してあげるんです。
そうしていくうちに、その人が持っているキャラクターを写真に表現できるようになり、味わいが出てきます。
プロの作品やコンテスト上位入賞作品を真似する必要は、ぜんぜんありません。アマチュアの場合は見せ方は下手でも、持ち味が出てそれが人に伝わる作品になればいいんですね。
カメラのキタムラのフォトコンテストに応募される皆さんには、”自分の感じたものを素直に撮ってみる“ということを実行していただきたいですね。
それが写真の基本です。
そしてそれが自己満足にはならないように、人に伝わるかということを常に意識してください。
よりよく人に伝わる写真にするために、フレーミングやシャッターチャンスを考えようということです。 |