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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2013.11.29【Vol.144】

レンズフードの話

レンズを正面から見たことがあると思います。光の角度によって、レンズに黄色や紫、青など淡い色が付いているのが見てとれます。それらの色はレンズコーティングの色で、そのレンズコーティングはガラスの透過率を上げたり、反射を抑えるために光学レンズにかけられています。現代のレンズはコーティング技術が発達したおかげで、極端なコントラスト低下、ハレーション、色の隔たりなどが軽減されています。また、逆光、斜光線によるフレア、ゴーストの発生も以前に比べ軽減されています。

このフレアやゴーストと言われる現象のはレンズの内面反射に起因することが多いのです。これを防止するためにレンズフードを装着します。レンズに対して斜めから入る強い光を遮ることで内面反射を防ぎ、結果フレアをなくし、コントラストの高い画像を写すことが出来ます。雨や雪が直接レンズにつきにくくなったり、レンズ表面が外部と接触するリスクが大幅に減るなど、遮光以外の目的でもレンズフードは利用されています。

フレアやゴーストと呼ばれる乱反射は極端に言えば写真のピントが甘く見えたり、輪郭がソフトに見えたりします。また、画面上に青や赤の光線が入り込んだりすることもあります。意図的にそれらゴーストやフレアを入れるために逆光や射光がはいるように撮影することもあるのですが、本来のレンズ性能による写りは期待できません。

このレンズフードは、レンズによってそれぞれ専用のものがあります。最近では広角ズームにおける花形フードが多く見られ、取り付けもレンズ先端にバヨネットで止める形式がほとんどのようです。その他、角型、望遠レンズに多い丸型とさまざまです。なお、レンズによっては初めから同梱される場合と、別売アクセサリーになっている場合があるので、注意してください。絶対にないと撮影できないというアイテムではありませんが、もしかすると、思わぬ場面で光のいたずらを防いでくれるかもしれませんので、レンズと専用フードをセットで持っておくことをオススメします。


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