キュートなショットを逃さない! 子どもを愛らしく撮るテクニック
2011.10.03 UP
子どもの撮り方をプロのカメラマン監修のもとレクチャーします
小さい子どもがいるパパやママは、子どもの撮影をする機会も多いはず。
ただでさえ可愛い子どもを、より愛らしく撮る方法があったら知りたいですよね。
そこで、遊んでいるときの自然な笑顔が撮りやすい公園での撮影法をお届けします。
子どもの撮影の基本は「子ども目線」で
子どもを撮るとき、まず頭に入れておきたい基本中の基本が、「子どもと同じ目線に立つこと」。
子どもの身長に合わせてしゃがんだり、一緒になって寝転んだり、遊びながら撮るという感覚で撮ってみましょう。
子どもの目線に立ち、一緒に遊びながら撮ることで、子どもの撮影されるという意識が薄れ、より自然な表情を撮りやすくなります。
また、背景に立体感が出るので、撮影したときの臨場感が伝わりやすい写真に仕上がります。
右の2枚の写真を見比べてみましょう。
左は立って撮った写真、右は一緒に寝転んで撮った写真です。
左は平面的な印象で、楽しさが伝わりにくくなってしまいます。
しかし、寝転んだだけで、右の写真のように、まるで雑誌の表紙のような愛らしい写真が撮影できます。
- 大人目線だと平面的な印象に
- 子ども目線で臨場感アップ
カメラの構え方を工夫して、動きをつける
写真というと、つい被写体の真正面からまっすぐ撮ってしまうという人も多いはず。
しかし、正面からの写真は何の変哲もない記念写真になってしまいがちです。
そこで少し撮り方を工夫してみましょう。
といっても、難しい技術は必要ありません。カメラを斜めに構えるだけ。
右の写真のように、斜めに撮るだけで動きが出て、普段よりもワンランクアップした写真になります。
特に子どもの場合は、走ったりとび跳ねたりするので、その躍動感を残すという効果も生むことができます。
ほかにも、あえて子どもの目線より下から煽り気味に撮るなど、カメラの構え方や位置をちょっと変えるだけで、まったく違った雰囲気の写真が撮ることができます。
子どもの動きに合わせて、いろいろ試してみましょう。
- まっすぐ撮ると普通の記念写真
- 動きが出て、楽しげな雰囲気に
屋外撮影ではフラッシュを使おう
次の2枚の写真の違いは、フラッシュの有無です。
左がフラッシュなし、右がフラッシュあり。
どちらも太陽がさんさんと降り注ぐ屋外の写真ですが、フラッシュを焚かないと、顔が暗く写ってしまいます。
カメラは明るさを感知し、明るいところはより明るく、暗いところはより暗く写すようになっています。
つまり、太陽光で背景が白く輝いていたり、逆光のときは、その明るさを感知して背景を明るくする分、顔を暗く写してしまうんです。
ですから、雲ひとつない青空が広がる日こそ、フラッシュを使用し、顔に光を当てることが重要です。
最近のスマートフォンは、デジカメと同じようにフラッシュの切り替えができるものがほとんどなので、外での撮影時はフラッシュをオンにして行ってみましょう。
- 日向でも顔が暗く写ってしまう
- フラッシュで子どもの顔も鮮明に
撮影を終えて・・・
子どもの撮影は構図や撮り方も大切ですが、何より一瞬の表情を逃さないことが重要です。
そこで覚えておきたいのが、シャッターを切るタイミング。
タップで撮影するスマホは、タップしたときではなく、画面から指を離したときにシャッターを切ります。
ですから、子どもを撮影するときは、常に画面に指を置き、撮りたい瞬間に指を離すようにしましょう。
また、連射機能を使えば、ベストショットを逃さずに撮れますよ。
<監修カメラマン> 片桐圭さん