穏やかで優しい景色に♪ キレイな夕焼けの撮影方法
2014.09.02 UP
夕焼けの撮り方をプロのカメラマン監修のもとレクチャーします
ふと空の写真を撮りたくなることってありませんか?
特に、日が沈む瞬間の空ってノスタルジックで、写真に収めたくなりますよね。
そこで今回は、夕焼けのキレイな撮り方、面白い撮り方を紹介します。
「ピント」を合わせる位置で写り方が大きく変化
夕焼けの撮影では、手前に建物や樹木などを配置してシルエットにすると、しゃれた雰囲気になるうえに夕焼けが際立ちます。
しかし、ピントを合わせる位置を間違えると、シルエットにならないので注意しましょう。
ちなみに、ピントはタップした位置に合うようになっています。
ピントを合わせる位置は、夕陽そのものや空などの明るい部分。
スマホのカメラは、ピントを合わせた部分の明るさを基準にして写真全体の明るさを調整します。そのため、明るい部分に合わせると、暗い建物や樹木はより暗くなり、シルエットになるのです。
逆に建物や樹木にピントを合わせると、暗い部分が基準になるため、夕陽や空が白く飛んでしまいます。
今回はビル群を手前に置きましたが、街灯を1本だけ入れたりしても画になりますよ。
広い場所で撮るときは「構図」を工夫すると◎
公園や広場、川や海など、周りに大きな建物のない場所で撮る時は、カメラの構え方を変えるだけで雰囲気が変わります。
カメラを「タテ」に構えると、空に高さが生まれるため、奥行きを感じる写真に仕上がります。
「ヨコ」に構えた場合は、景色に幅が出るので、広がりや壮大さのある写真に。
同じ風景でも、構図が違うと見え方も変わりますよね。
また、今回の写真のように川や海で撮ると夕焼けが水面に写り込むので、さらに広がりが出てきますよ。
目の付けどころを変えてひとクセある夕焼け写真にしてみよう
赤く染まった空を撮るだけでも画になるからこそ、あえて撮り方を変えてみると、さらにしゃれた写真に仕上がります。
たとえば、夕陽を受けて伸びる「影」にスポットを当てる撮り方。人を入れて撮りたいときに活用できる方法です。
夕陽が正面または斜め前にある状態で構え、長く伸びた影が写るように、地面をメインにして撮ってみましょう。ほんのり哀愁が漂い、秋を感じる写真が撮れますよ。
もうひとつ、面白いテクニックが「鏡越し」に夕焼けを撮る方法。下の写真のように、車のサイドミラー越しに写る夕焼けを撮ると、まるで別世界が写り込んでいるような不思議な写真になります。
ショーウィンドウに写り込む夕焼けを撮るのもいいかも。窓の内側の空間と夕焼けが重なり、幻想的な雰囲気になりますよ。
撮影を終えて・・・
今回は夕焼けの撮影方法を紹介しました。
真っ赤に染まった夕焼けを見ると、自然と写真を撮りたくなるものです。
しかし、スマホのカメラで撮ると、赤みが弱く、感動が伝わりづらい写真になることもあるはず。
もしホワイトバランスが調整できれば、「曇り」や「日陰」に設定すると赤みが出やすくなります。
ホワイトバランスをいじれない場合は、加工アプリなどでほんの少し赤みを足すと、肉眼で見た夕焼けと変わらない風景になるはずです。
こんな裏ワザも試してみてくださいね。
<監修カメラマン> 片桐圭さん