「おさわり探偵 なめこ栽培キット」の開発元・ビーワークスさんにお邪魔しました！(前編)

ゲーム制作や紙媒体・WEBデザインなどを手がける（株）ビーワークス、情報開発事業部のアカウントディレクター。なめこに関連する様々なイベント・スポットに出没。昨年末は、（個人的に）冬コミにも参戦した。旅行好きで、旅のお供に「PENTAX K200D」は欠かせないとか。尊敬するなめこは「マッスルなめこ」。

アプリをダウンロード

アプリをダウンロード

もともとはゲームの販促用アプリだった!?

――なめこ人気がハンパないですね！　『おさわり探偵 なめこ栽培キット』の開発経緯について教えてください。

ダンボールなめこ氏（以下、ダ）：このアプリはもともと、『おさわり探偵 小沢里奈』というアドベンチャーゲームのプロモーション用に制作したものなんです。なめこは、主人公の探偵・小沢里奈の探偵助手として登場しているんですよ。かわいらしいなめこを育てて遊んでいただいて、その流れで『おさわり探偵 小沢里奈』もダウンロードしていただければ…というのが、本来の制作目的だったんです。それが、意外にも栽培キットのほうが大ヒットしてしまって（笑）。

――そうだったんですか！　でも、なんで探偵助手をなめこにしようと思ったのですか？

ダ：『おさわり探偵～』の企画が立ち上がる前に、別のオンラインRPGゲームの企画がありまして、それに登場するザコキャラとして、なめこキャラがいたんです。そのRPGゲームの企画自体はなくなってしまったんですけど、グラフィックだけは活かすことになりまして、『おさわり探偵～』を作りました。「主人公が探偵だから、助手がいるよね？」という話になって、なめこを探偵助手として登場させることになりました。なので、必然性があってなめこを作ったわけではないんですよね。

――海外でも人気があると聞きました。

ダ：東南アジアのユーザーさんにご好評いただいています。去年の7月になぜかマカオでランキングが急上昇していることが判明して、その2～3日後にトップになったんですよ。その1週間後には香港・台湾で、そのまた1週間後にはシンガポールとタイでランキングが急上昇して、トップになりました。FacebookなどのSNSになめこのスクリーンショットを掲載される方もいて、そこから口コミで広がったようです。

ヒットのカギは「なめこ」の語感と親しみやすさ？

――ずばり、ヒットの要因は何だと思われますか？

ダ：なめこのかわいらしさと図鑑のコンプリート要素が大きいのかなと考えています。「なめこのキャラがかわいいね」と言ってくださるユーザーさんが多いので。図鑑5ページ分・30種類のレアなめこをコンプリートすることができるのですが、「各なめこの説明文が面白い」とのご意見をくださるユーザーさんも多いですね。あと「なめこ」という、3文字ひらがなのキーワードも良かったのだと思います。なめこって、“ヌルヌルするきのこ”として日本では親しまれていますけど、友だちに「今、iPhoneでなめこ育ててさ～」なんて言うと、「は？　ぜんぜん意味わかんない。なにそれ？」みたいな感じで会話が生まれるじゃないですか？　で、すでにやっている方は一生懸命説明しますよね。そうやってどんどん口伝えで広まっていって、口コミ効果を生みやすかったのかなとも思っています。

――開発する上で、こだわったのはどんな部分ですか？

ダ：ひとつは、いっぱい生えてきたところを一気に指でスワイプするとヒュ～ヒュ～なめこたちが落ちていく…という、収穫の気持ち良さですね。なめこのどこまでを触ると抜けるのか・抜けないのかの判定基準の調整には、時間をかけました。もうひとつは、時間設定です。１本目のなめこが生えてくるまでの時間には、かなり気を使いましたね。ユーザーさんが「あ、なめこが生えた!!」と、ちょっとした感激を覚えられる絶妙な時間設定を研究しました。

ユーザーがストレスに感じる要素を極力排除

――なめこフード（これを撒くとなめこが生えてくる）は15分・30分・1時間・4時間・8時間と設定できますが、これにもこだわりが？

ダ：そうですね。なめこフードは、スマートフォンユーザーの方の生活サイクルに合わせて設定できるようになっています。たとえば、4時間だったら、始業前にフードを撒いて昼休みに収穫、8時間だったから、寝る前にフードを撒いて起床時に収穫とか。ただ、別に決まった時間に収穫しなくても、4時間設定にしたとしても10分もすればなめこはけっこう生えているんですよ。小マメに世話をしなくても遊べるところも、このゲームの魅力だと思います。

――育成ゲームってけっこうマメに世話をしないといけないものが多いので、途中で飽きちゃいますもんね。

ダ：そうなんですよ！　だから、「面倒だからやりたくないな…」とユーザーさんに思わせる要素はできるだけ排除したつもりです。『栽培キット』のほうは原木にカビが生えたりもするんですけど、季節ごとに設定を変えて新種のなめこをコンプリートできる『おさわり探偵　なめこ栽培キットSeasons』のほうは、“カビ”ペナルティー自体を排除しました。

――なるほど、こんなにシンプルなゲームなのに、様々な工夫が施されているのですね！

ダ：販促用のアプリとはいえ、皆さんに楽しんでいただけるものを作ることが大前提ですので。たくさんの方々に喜んでいただけて嬉しいです！

• 前の記事へ
• 次の記事へ

• 

  スマホの内蔵メモリが少なくなったらどうすればいい？スマホトピックス

• 

  機種変更時のデータ移行はどうすればいい？スマホトピックス

• 

  スマホで読めない漢字を入力するには？スマホトピックス