子供にスマホを持たせる時に注意することは?
2014.03.11 UP
子供の安全・安心のため、そして親子のコミュケーションツールとして、スマートフォンを子供に持たせようと考えている方も多いのでは?
「LINE」や「Twitter」などのコミュニケーションアプリも手軽に使えて便利なスマホですが、その一方で、アプリなどを介して、個人情報を抜き取られるなどの被害も報告されています。
簡単にネット環境につながるスマホだからこそ、トラブルに遭わないため、親ができる限りの注意を払うことが大切です。
今回は、子供にスマホを持たせる際に気をつけたいことを紹介します。
監修:安心ネットづくり促進協議会
スマホを持つ前に、親子で話し合い「家族のルール」を決めよう
まず、子供にスマホを持たせる前に話し合いの場を作り、家族のルールを作ることが大切です。以下のようなことを意識して、話し合ってみましょう。
スマホ、SNSの基礎知識を子供に伝える
「ネット上にアップした文章や写真は不特定多数の人が見ている」ことや、「SNS上のやりとりはグループ内だけのメッセージだとしても、第三者が見ることがある」ことなどを、しっかり教えましょう。
また「知らない人からのメッセージやリクエストは無視する」ことも、伝えておきましょう。
子供の利用時期を見極める
スマホは便利なうえに定額プランもあるため、つい使いすぎて生活を乱してしまうことがあります。そこまで入れ込みすぎずに節度ある利用ができるか、また、ルールやマナーなど社会的な対応や、思いやりをもった行動をとれるか、子供の意志を確認しましょう。最初は、ネット接続を制限したり、時間制限を守らせるなど、親として見極めることが必要です。
スマホ利用に関するガイドラインを決める
例えば、「新しいアプリをインストールする際は、必ず親の承諾を得る」、「SNSやアプリの利用時に、自分で判断できないメッセージが出たら親に聞く」など、スマホを持つ前に決まり事を作っておきましょう。
決まり事を作ったら、子供と一緒に書面に起こすと、子供の意識付けにもなります。
話し合いを行う際には、子供の質問に答えられるように、親がスマホやSNSの知識を持っていることが重要です。これを機に、自分のスマホの使い方も見直せるといいでしょう。
「フィルタリング」と「セキュリティ対策」はマスト!
フィルタリング
18歳未満がスマホを利用する際はフィルタリングが義務付けられており、購入する際に、販売店の指導でフィルタリングの設定が行われます。青少年に不適切なサイトへのアクセスが制限されます。
ただし、携帯電話会社が提供するフィルタリングサービスは、携帯電話会社の回線(電波)は申し込めば制限できるのですが、Wi-Fiはアプリケーションを追加するなどの対応が必要があるので注意。詳しくは、販売店で確認しましょう。
Wi-Fiの制限には、2つの方法があります。
各キャリアが用意している「機能制限アプリ」で、Wi-Fiそのものを使えなくする。
もしくは、「Yahoo! あんしんネット」や「i-フィルター」などのフィルタリングソフトをスマホにインストールし、Wi-Fiを介してのサイトのアクセスを制限する。
アプリのフィルタリング
アプリも、すべてが安全だとは限りません。個人情報の抜き取りや不正なサイトにアクセスするものもあるので、各キャリアの「機能制限アプリ」や「アプリフィルタリング」で、インストールや起動を制限しておくと安心です。
子供の成長段階に応じて制限の幅を変えられるので、年齢に合わせて環境を整えてあげましょう。
また、アプリを入手するサイトやサービスは、スマホのメーカーや携帯電話会社が審査を行っており、安全性に確信が持てることも確認しましょう。
セキュリティ対策
スマホは「通話のできるパソコン」と考えましょう。パソコンと同じように、アプリを介してウイルスに感染することもあるので、セキュリティ対策を欠かさないことが大切。各キャリアから出ている「ウイルス対策ソフト」をインストールしておくと安心です。
また、OS(スマホのシステム全体を管理するソフトウェア。iOSやAndroid OSなど)が古いままだと、ウイルス感染の危険性が高くなります。更新通知が届いたら、すぐに更新するようにしましょう。
「料金プラン」や「有料アプリの購入方法」も事前にチェック
スマホを持ったうれしさで、つい使いすぎてしまい、利用料金が高額になってしまうことも考えられます。そこで、事前に料金プランや、有料アプリの使い方についてもルールを決めておきましょう。
料金プラン
スマホはアプリなどの自動アップデートなどによって、操作していなくても通信を行うことがあります。したがって「パケット定額プラン」に必ず入りましょう。
有料アプリの購入
有料アプリは1つ数百円と少額ですが、多くなれば高額になることもあります。知らずに購入してしまうことを防ぐため、インストールする際にパスワード入力を必要とするように設定しておきましょう。パスワードは親が管理すれば、子供が勝手にインストールしてしまうことがなくなります。
月々の上限額を決めてもいいですし、子供と明細を見て、その月にいくら使ったかチェックするのもいいですね。
-
iPhoneで「App Store」からアプリをインストールする場合は、無料でもパスワードが必要
あとがき
今回は、子供にスマホを持たせる時の注意点をご紹介しました。
少し手間に感じるかもしれませんが、スマホでのトラブルを事前に回避するためにも、親が設定や確認を行うことが大切です。
さらに詳しい内容は、安心ネットづくり促進協議会のホームページにも掲載されているので、チェックしてみてください。
安心ネットづくり促進協議会(http://sp.good-net.jp/filtering/)
まずは、親がスマホについて理解を深めておくことも大切ですよ。
- ※掲載されている製品・サービスは、2014-03-24 現在の情報になります。
- ※スペック情報、価格は万全な保障を致しかねます。詳細については、各メーカーにお問い合わせください。