海外旅行でスマホを使うときはどうすれば?
2015.07.28 UP
簡単な手続きをするだけで、海外でも使えるスマートフォン。地図アプリでホテルや店の場所を調べたり、FacebookやInstagram、Twitterに旅行の様子を投稿したりと、楽しさも広がりますよね。
しかし、日本と同じ感覚で使っていると、通信料金がとんでもない額に跳ね上がってしまうことも…。そんな事態を避けるためにはどうすれば? 今回は、海外に行く前に行っておきたい、スマホの準備&設定を紹介します。
高額請求の理由はスマホの通信(データローミング)設定方法にあり
そもそも、なぜ海外では通信料が高額になってしまうのでしょうか?
考えられる大きな理由のひとつに、「アプリが最新の更新データを確認するために、自動的に通信を行う場合がある」ことが挙げられます。つまり電話やメールをしていなくても、常に何かしらの通信が行われているのです。
さらに、海外でメールやインターネットに接続する際に使用されるデータ通信「データローミング」も関係してきます。この通信方法には、「国内のパケット"定額"サービスが適用されません。つまり、メールやインターネットを含め、通信した分だけパケット通信料が課金されるため、料金が跳ね上がりやすいのです。
海外で通信料を高額にさせないためには、「海外専用のパケット定額プランを使う」「Wi-Fiを利用する」、「通信回線をオフにする」という方法で対応しましょう。
最近は、スマホを契約した時点で「海外パケット定額プラン」が適用されていることがほとんどですが、通信回線をオフにしたり、Wi-Fiを利用したりすることで、通信料を発生させずに済んだり、定額を超えづらくしたりできます。
渡航先の国であなたのスマホは使える?
海外旅行を考えている場合は、まずは、渡航先の国で自分のスマホが使えるかを調べましょう。
海外でもスマホを利用できるのは、「国際ローミング」という通信サービスが世界的に広がっているから。しかし、中には「国際ローミング」に対応していない国や地域もあります。
また、電話やSMSが使える「音声通話ローミング」に対応していても、メール(MMS)やインターネットに接続する「データローミング」には対応していないエリアなどもあります。
さらに、各キャリアの「海外パケット定額プラン」が適用される地域かという確認も必要です。
各キャリアのホームページで確認してみましょう。
- docomo: 海外でつかうときの通話・通信料・サービスエリア検索
- au: エリア・料金:海外で使う(グローバルパスポート)
- SoftBank: サービスエリア・料金
渡航先の通信状況がわかったら、次は、スマホを海外で使えるようにするために、キャリアへの申し込みが必要になります。
ドコモは「WORLD WING」、SoftBankは「世界対応ケータイ」に申し込みましょう。ホームページやショップで申し込めます。契約時に申し込んでいる場合もありますが、確認しておくと安心です。
auでは改めて申し込む必要はありませんが、ローミングエリア情報を最新のものに更新する必要があります。電話で「*5050」に発信し、ガイダンスを聞くことで更新できます。
飛行機に乗る前に通信回線をオフ
高額請求を避ける方法のひとつは、「通信回線をオフにする」ことです。
そのためには、渡航前にスマホの設定を変更する必要があります。
難しい方法ではありません。機種やOSによって画面や言葉が異なる場合もありますが、基本的な方法を紹介しましょう。
iPhone7 / iPhone7 Plus (iOS10.2.1) の場合
「設定」から「機内モード」をONにします。
こうすることで、「データローミング」と「モバイルデータ通信」を無効にすることができます。
海外についても「機内モード」はONのままでいるのがお勧めです。
「機内モード」はすべての電波、通信を遮断しますので、海外にいることによる余計な通信による出費がなくなります。
海外でWi-Fiだけは使用したい場合は、「機内モード」をONにした状態で、「Wi-Fi」をONにすることで現地のWi-Fiスポットを利用できます。
「機内モード」はON のままでも「Wi-Fi」はONにできます
Androidの場合
「設定」から「無線とネットワーク」→「もっと見る」→「モバイルネットワーク」の順に進み、「データローミング」をオフに切り替えましょう
この設定で回線が遮断され、メールやインターネットの閲覧ができなくなります。渡航先で、アプリが自動的に通信を行う心配もなくなります。
Android、ドコモ・SoftBankのiPhoneはこの設定の状態で、auのiPhoneでは「音声通話ローミング」をオンにすれば電話やSMSは使えます。SMSの受信は無料ですが、SMSの送信・電話の発着信は通信料が発生するので、むやみに通話をするのは避けたほうがいいかもしれません。
「海外では通話もメールもインターネットも使わない」という人は、「機内モード」にするのもひとつの方法。通信機能はすべて遮断されますが、メモ帳や時計、カメラなどは使えます。
「海外でメールやインターネット、アプリを使いたい」という人は、「海外専用のパケット定額プランを使う」、「Wi-Fiを利用する」という方法で高額請求を避けましょう。
各キャリアの「海外パケット定額プラン」をチェック!
国内の3大キャリアは、それぞれ海外専用のパケット定額プランを用意しています。海外でスマホを使用する前に、確認・申し込みしておくと安心ですよ。
渡航先の国ごとに、定額対象の通信事業者が決まっており、キャリアや機種によっては手動で設定する必要があります。対象の通信事業者と設定方法を、事前に確認しておきましょう。
docomo
・「海外1dayパケ」
24時間定額980円・1,280円・1,580円(すべて消費税加算なし/国・地域によって料金が異なる)で利用できるパケット定額サービス。ドコモショップやホームページからの事前申し込みと渡航先での利用開始操作が必要です。利用開始操作には、「専用ダイヤルへの発信」「専用アプリでの操作」という2つの方法があります。
利用開始操作をしてから24時間適用され、時間経過後は自動的にパケット通信が停止されるので、使いすぎる心配がありません。「なるべく料金を抑えたい」、「毎日スマホを使うわけではない」という方にオススメです。
専用アプリ「海外1day開始」(Android/無料)で「海外1dayパケ」の利用開始、利用状況の確認ができますよ。
- docomo: 海外1dayパケ
・「海外パケ・ホーダイ」
改めて申し込まなくても使えるサービスです(※1)。
1日20万パケット(約24.4MB)までで最大1,980円(消費税加算なし)、それ以上使っても最大2,980円(消費税加算なし)の2段階定額サービス。頻繁にメールやインターネットを利用したい人は、こちらがいいかもしれません。
このプランの「1日」は日本時間で計算されます。日本の0:00~23:59で1日とカウントされるので、現地時間で考えないように注意しましょう。
アプリ「ドコモ海外利用」(Android/無料)があれば、渡航先が「海外パケ・ホーダイ」の対象か確認でき、日本の時間もチェックできます。
- docomo: 海外パケ・ホーダイ
- ※1 「パケット定額サービス」「Xiデータ通信専用プラン」「FOMA定額データプラン」「パケットパック」のいずれかに契約していることが条件
au
・「海外ダブル定額」
改めて申し込まなくても使えるサービスです(※2)。
1日20万パケット(約24.4MB)までで最大1,980円(免税)、それ以上使っても最大2,980円(免税)の2段階定額サービス。このプランの「1日」は日本時間で計算されます。日本の0:00~23:59で1日とカウントされるので、現地時間で考えないように注意しましょう。
auのスマホは「データローミング」をオンにすることで、自動的に定額対象の通信事業者に接続されるので、手動で設定する必要はありません。
アプリ「グロパス」(iPhone/無料)、「GLOBAL PASSPORT」(Android/無料)は渡航先が「海外ダブル定額」の対象か確認できるだけでなく、海外での電話のかけ方などの情報も載っています。
- au: 海外ダブル定額
- ※2 「LTE NET」「LTE NET for DATA」のいずれかに契約していることが条件
SoftBank
・「海外パケットし放題」
改めて申し込まなくても使えるサービスです。
1日25MBまでで最大1,980円(免税)、それ以上使っても最大2,980円(免税)の2段階定額サービス。このプランの「1日」は日本時間で計算されます。日本の0:00~23:59で1日とカウントされるので、現地時間で考えないように注意しましょう。
定額対象の通信事業者に自動的に接続されないことがあるので、必ず手動で接続しましょう。ホームページに対象事業者や設定方法が掲載されています。
アプリ「海外パケットし放題」(iPhone・Android/無料)は定額対象事業者への接続もサポートしてくれるので、ダウンロードしておくと安心です。
- SoftBank: 海外パケットし放題
・「アメリカ放題」
アメリカ本土・ハワイなどに滞在中、「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」であれば、スプリントネットワークからのアメリカ国内・日本宛の発着信、インターネットが日本国内と同じ料金で利用できるサービス。「スマホ放題」に加入していれば、発着信が無料です。
ショップやホームページで申し込み、月額980円(免税)で利用できます(現在はキャンペーン期間中のため、申込み・月額料金不要(※3))。
- ※3 キャンペーン期間終了時期未定。スマ放題「データ定額パック・標準(5GB)以上に加入の場合、キャンペーン終了後も申込み・月額料金不要
・「リゾート割」
対象となる海外リゾートでの通話やパケット通信が半額になるサービス。「海外パケットし放題」の定額料も半額になります。月額100円(免税、※4)。ただし、2015年7月17日(金)~2015年8月31日(月)、2015年12月18日(金)~2016年1月11日(月)までの長期休暇期間限定。
- ※4「スマ放題」データ定額パック・標準(5GB)、大容量(10GB、15GB、20GB、30GB)加入の場合。上記以外の場合は月額980円。
Wi-Fiを利用する
海外では、空港や駅、ホテルなどで無料Wi-Fiが使えることも多いので、「海外パケット定額プラン」に頼らず、Wi-Fiで通信する方法もあります。無料Wi-Fiなら、実質通信料はゼロ。
「データローミング」はオフのままで、Wi-Fiと接続しましょう。「機内モード」の状態でWi-Fiと接続してもOKです。
ただ、Wi-Fiの中には有料のものや、ID・パスワードが必要なものもあります。使い方がわからない場合は、施設のインフォメーションで聞いてみましょう。
auでは「au Wi-Fi SPOT国際ローミング」(1分27円、1日最大1,480円(ともに免税))を展開している国や地域もあります。「海外ダブル定額」よりも安く抑えられますよ。
あとがき
今回はアウトドアで活躍するスマホアイテムやアプリを紹介しました。
なくても困らないけれど、あるとさらに充実した時間を過ごせるグッズばかりです。
ぜひ活用して、アウトドアレジャーをさらに楽しくしちゃいましょう!
- ※掲載されている製品・サービスは、2015-07-28 現在の情報になります。
- ※スペック情報、価格は万全な保障を致しかねます。詳細については、各メーカーにお問い合わせください。