【天を仰ぐハス花】古代蓮の里の公園は、蓮田の中にコンクリートの散歩道があり、比較的花に近づいて撮影することができる。カメラアングルを下げ、花を見上げる格好で撮影を試みる。薄曇りで柔らかな調子に仕上がった。太陽を画面に入れ込んで撮影をしても面白いと思う。
■カメラ:キヤノンEOS-5 レンズ:EF28-70mm F2.8L USM 絞り:f11 シャッタースピード:1/60 フィルム:RDP 撮影地:埼玉県行田市 |
|
被写体になる人の真の姿、その人間性をいかに写真に撮るか。そのことに神経を遣いました。ですから、その多くは被写体となってくださったみなさんとはいろいろと会話を交わしながら撮らせていただきました。
また、子どもの写真を撮る時は、自分が“電柱”になるんです。子どもたちは写真を撮られることがわかってしまうと、カメラを意識してしまいますが、“電柱”だったら気にしません。私は子どもたちが、偶然や予期せぬことに対して見せる表情を撮りたいので、そのためには私というカメラを持った人間を意識させたらダメなんです。
世界中で共通していることですが、子どもたちはカメラを向けられるとすぐにVサインをしますよね。そんなポーズよりも、子どもはもともと遊ぶために生きているので、何をやって遊ぼうかと好奇心に燃えている時の目の輝きがいいんです。その一瞬をとらえます。
大人も子どももカメラを意識していない時が、一番いい表情なんです。そのいい雰囲気、時代性を切り取って写真にする。それが私の仕事です。 |