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2014.07.04【Vol.174】

測距点の話

測距点

カメラがピントを合わせてくれるポイント「測距点」。ファインダーを覗いた際、ファインダー画面上に黒や赤い四角が等間隔でいくつか並んでいるのを確認することができます。最近のデジタル一眼レフカメラであれば9点程度から多いもので60点程度の測距点を持っています。ファインダーの中心部から上下左右に配置される測距点により、ファインダー上のあらゆる場所でピントを合わすことができます。測距点が多い=画面内に被写体を捉えた時、いち早くピントを合わす速写性に優れるということで、フラッグシップクラスのカメラはたくさんの測距点を備えます。

ただし、数多くある測距点そのすべての精度が一律かといえばそうではありません。AF精度というのは、素早く正確にというだけでなく、暗いシチュエーションや明暗差の少ないシーンに対して、いかにピントを合わせてくれるかという点も含まれます。カタログなどで「クロスセンサー」という表記がされるカメラがありますが、縦横にAFセンサーを配置することで、ピント検出精度を高めているクロスセンサーは中心部、及びその周辺の測距点に使われていますので、結果周辺部の測距点よりは中心部のほうがAF精度は高くなります。

さまざまな被写体が存在し、明暗やコントラストのシチュエーションが異なるのでAF精度の違いは一概に言えませんが、先にも述べたように暗く、コントラストの低いシーン(ホワイトボードのような一色の平面)やAFが苦手としている繰り返しパターン(ブラインドや細かい金網など)でいかにピントが合うかを比べて見るといいでしょう。

また、余談になりますが、ファインダーをのぞきながらだと、どうしてもピントが合いにくい被写体もあるかもしれません。その際はライブビュー撮影に切り替えて見るのもいいかもしれません。以前お話しましたが、AFには大きく分けて2種類の方法があり、一眼レフカメラに多く搭載される「位相差AF」、コンパクトやミラーレスカメラに搭載される「コントラストAF」があり、それぞれピントの検出方法が異なりますので、それらの違いを確認して見るのも面白いでしょう。


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