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2015.04.24【Vol.215】

クラシックカメラ話「ニコンFM3A」

ニコンFM3A

クラシックというには新しすぎるカメラかもしれませんが、今回は2001年7月に発売されたニコンFM3Aについて。デジタルカメラも徐々に普及し始めていたそんな時期に登場した全金属製の一眼レフでした。当時大学2年生であった僕もそんなFM3Aに大いに興奮したのを覚えています。

そのころ趣味で写真を撮影しており、Rolleiflex3.5FやLeicaM4-Pなどのカメラを使用していましたが、新品のフルマニュアル一眼レフカメラは持っておらず、予約をして発売日に購入した思い出の一台です。価格は8万3千円程度のように記憶しています。ボディーと同時に45mmF2.8のレンズもリリースされましたが、両方買えるほどの余裕はなくボディーのみ購入。レンズは中古のもので揃えました。また、モータードライブのMD12をそろえたり、どこへ行くにもこのカメラと一緒でした。

そんなFM3Aは世界初のハイブリッドシャッター搭載。電池無しで1/4000まで動く機械式シャッターと、電池を入れれば絞り優先AEが可能となる画期的なカメラでした。FM2 FE2というプロにも愛用された安心感を引き継ぐ一台としても大変魅力的でした。中級機という位置づけなのでファインダーなどはフラッグシップには及ばないものの、交換レンズの楽しみやシステマチックな一眼レフの魅力を初めて体験できた僕にとって思い出の一台でした。そんなFM3Aは既に生産は終了。一時は新品在庫品に定価を超えるプレミアム価格がつくなど、フィルムカメラの最後の時代を歴史づける一台なのではと思います。

いまでは機材はデジタルになりキヤノンで揃えているので、このカメラの出番はありませんが、学生時代の思い入れの強い一台としていつでも見える位置に飾っています。


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