記念写真や観光スポットでハイポーズ!風景や建物と一緒に人物写真を撮るには?
2013.03.05 UP
風景込みの人物写真の撮り方をプロのカメラマン監修のもとレクチャーします
卒業・入学シーズンの到来です! 記念の意味を込めて、これから入学する校舎や異動する社屋を背景に写真を撮る人も多いのでは?
また観光地に出かけたときにも、名スポットを背景に写真を撮ったりしますよね。
そこで、今回は背景を生かした人物写真を撮る方法をご紹介します。
建物は全景、人物はカメラに寄って
建物やスポットの前で写真を撮るときに、被写体となる人が立った写真を撮ることが多いと思います。
人と建物の大きさが比較でき、建物の壮大さを見せるために有効な方法ですよね。
ただ、スポットの全景を撮るために離れて撮影することが多く、人物がすごく小さく写ってしまいがち。だからこれ、人物写真としてはNGです。
人物は、スポットではなく、カメラに寄るとベスト。
スポットの全景を映しながら、人物もしっかり写すことができるので、見返したときにさらに思い出がよみがえりやすくなるでしょう。
カメラに寄って撮るときは、思っている以上に近付いたほうが◎。
人物の位置は、カメラから1mくらいがちょうどいいですよ。
建物の撮影は「ヨコ」より「タテ」
建物や背景が横長の場合、ついカメラをヨコに構えて撮ってしまいがちです。
しかし、実はタテに構えたほうがキレイに撮れるんです。
ヨコに構えると、建物などの一番上の部分まで、すべて入りきらないことがあります。
それは、タテにすれば解消できますよね。
一番上の部分まで写すことで、建物のディテールだけでなく、その場の雰囲気も写真に残せます。
その場に行ったことがない人に見せたときも、感動してもらいやすくなりますよ。
背の高い建物はしゃがんで下から撮影
東京スカイツリーや六本木ヒルズなど、背の高い観光スポットもありますよね。
それらは、普通に撮ると全体が写らないもの。
そこで試してほしいのが、しゃがんで下から仰ぐように撮る方法。
仰ぐことで、建物の全景が写るだけでなく、背が高いからこその雄大さも表現できます。
撮影する人は、一度しゃがんでカメラを構えてみてください。
いままでとはひと味もふた味も違った、おしゃれで臨場感のある写真に仕上がりますよ。
注意点がひとつ。
下から仰いで撮ると、空の明るさにカメラが反応し、人物や建物が暗く写ってしまうことがあります。
その場合は、HDR機能を使うと、空も建物も人物も明るく写せます。
関連情報
撮影を終えて・・・
今回は、建物や背景を生かした人物写真を撮る方法を紹介しました。
けっこう撮る機会が多い写真のひとつですよね。
被写体の立ち位置や、カメラを構える位置を少し変えるだけで、印象の違う写真が生まれます。
紹介した方法を応用すれば、建物が手のひらに乗っかっているようなミニチュア風写真など、おもしろい写真も撮れますよ。
<監修カメラマン> 片桐圭さん