壮大な風景をパシャッ!高い場所での撮影法
2014.11.04 UP
高い場所からの撮り方をプロのカメラマン監修のもとレクチャーします
東京スカイツリーに東京タワー、あべのハルカスなど、街を見渡せる高層スポットはたくさんありますよね。
眼下に広がる風景を写真に収めたくなることも多いはず。
そこで、高い場所ならではの撮影ポイントを紹介しちゃいます!
「奥行き」を生み出すことでランドマークの存在感UP
展望台からの風景を撮るとき、地平線が写真の真ん中に位置するように撮っていませんか?
上半分が空、下半分が街という構図は壮大な雰囲気が出ます。しかし、どこか平面的な印象になってしまいがち。
そこで、空と街の割合を2:8くらいにしてみましょう。
街の割合を増やし、手前の建物を入れることで、奥行きを感じる写真に変化します。
特に、今回の写真のように、東京スカイツリーなどの象徴的なスポットを写したいときは、奥行きを出すことで存在感がグッと増します。
奥に海が広がっている場所でも、手前を写すことで雄大さが際立ちますよ。
展望台からの夜景撮影は「ガラス」に近づくべし!
展望台から見る夜景は、ロマンチックでうっとりしますよね。しかし、写真に収めるのは難しくありませんか?
その原因となるのが、ガラスに反射する照明。内側の照明が写り込み、せっかくの夜景が台無しになってしまいます。
実は、簡単な方法で回避することができるんです。
カメラのレンズを、展望台のガラスに近づけるだけ!
可能な限りガラスに近づければ、照明が写り込まずに夜景を撮影できます。ガラス越しとは思えないような写真が撮れますよ。
パノラマ撮影は「水平」を意識して動かそう
高い場所からの撮影では、パノラマ機能を使うのもオススメ。広い画角で風景を残せば、見返したときに思い出がよみがえりやすいです。
ただし、注意点があります。
パノラマ写真はスマホを横に動かして撮影しますが、なるべく地平線と水平に動かすことが重要です。地平線に沿って動かせば、風景がキレイにつながります。
逆に、カメラを下に向けて構え、手前の建物を写すように横移動させると、建物がゆがんでしまいます。
手前の風景を写したい場合はしゃがみ、カメラをまっすぐ構えても画角に収まる状態で、水平に動かすようにしましょう。
撮影を終えて・・・
今回は高い場所からの撮影方法を紹介しました。
今回はカメラを横向きに構えて撮った写真で解説しましたが、あえて縦に構えて撮るのもアリ。冒頭の街の割合を増やすテクニックを使い、縦に構えて撮ると、より一層奥行きを感じる写真に仕上がるはずです。
また、あえて曇っている日に撮るのも面白いですよ。雲が垂れ込める様子が、どこか幻想的でファンタジックな雰囲気になります。
ただし、雨の日は景色が見えなくなってしまうので、ご注意を。
<監修カメラマン> 片桐圭さん