基本の撮り方講座～Android編～

2013.09.17 UP

アンドロイドスマートフォンには、高い画素数のカメラが搭載されています。起動時間が速く、撮りたい瞬間を逃すことなく撮影可能なことが多くストレスなしでサクサク撮ることができます。今回はARROWS Vを例にあげてご説明します。（他の多くのアンドロイドスマートフォンに同様の機能がありますが、操作性は異なります。また一部ARROWS V特有の機能もあります。）

ピント合わせと顔認識でベストショット

多くのスマートフォンカメラは、顔検出機能や被写体に自動的にフォーカスを合わせる機能を搭載しているので、ほとんどの撮影シーンにおいて「ピントを合わせる」という行為は不要です。ただし、ちょっと変わった構図や接写で撮影する場合、特定の場所に意図的にピントを合わせる必要がある場面もあります。そのような場合は、オートフォーカスロックを利用します。

オートフォーカスロックを使ってピント合わせ

カメラを起動し被写体が画面に映ると白色の四角い枠が表示され、それが緑に変わります。これは、オートフォーカス機能でその部分にピントが合ったことを表しています。シャッターボタンをタップして撮影します。また、赤い枠が表示されたときは、ピントが合っていません。被写体に近づき過ぎたような場合に表示されます。

手順オートフォーカスロックで特定の位置にピントを合わせるカメラが自動でピントを合わせた位置とは、別の部分にフォーカスを合わせたい場合は、画面上のピントを合わせたい位置をタップ＆ホールドします。すると、その位置にオートフォーカスがロックされ、自動でシャッターが切れます。タップ＆ホールドした際、ピント合わせだけして、シャッターが切れない設定も可能です。

モードを選んで撮影してみよう

様々な被写体や環境でベストな撮影ができるよう、各種設定を行うことができます。基本的には初期設定のままでも綺麗な写真を撮ることができますが、より納得のいく写真を追求したい場合は、設定を変更し、いろいろと工夫してみるのもよいでしょう。設定を行うには、画面上部のタブをタップするか、下にドラッグします。

撮影モード設定

通常撮影

通常撮影のモードです。

クイック撮影

シャッターを切って撮影から写真の保存までの動作がすばやく行われます。ペットの写真など、短時間にたくさんの写真を撮影してその中からベストな１枚を選ぶ場合に便利です。

無限連写

シャッターボタンをタップ＆ホールドしている間、連写します。ただし、高速撮影を実現するために画像の解像度が640 × 480 ピクセルと小さくなります。また、高速な書き込みが求められるので「Class4」以上のmicroSD カードを使う必要があります。画質が粗いのでプリントはおすすめできません。

ネットショップ：microSDカード

ベストショットセレクト

シャッターボタンをタップした前後で合計7 枚の写真をカメラが自動的に撮影し、その中のベストショットを黄色いチェックマークで推奨してくれます。問題がなければ、ディスクのアイコンをタップして保存しましょう。ベストショットは、笑顔度、目つぶり、ブレから判断されています。

逆光でも被写体を明るく撮る方法

逆光の状態で人物などを撮影すると、顔の部分が暗く写ってしまいます。そのようなときは、「明るさ調整」を行って、被写体を明るく写しましょう。ただし、背景の明るい部分は、白く飛んでしまうことがあります。また、反対に明るすぎる環境で撮影する場合などは、暗く調整することも可能です。

逆光でも被写体を美しく撮ろう

「撮影設定メニュー」をタップして表示される「明るさ調整」アイコンをタップします。

スマ☆テクは、スマートフォンのカメラで美しく写真を撮るためのテクニック集「スマフォトテクニック」の内容の一部を掲載しています。もっと詳しく知りたいという方は、本を手にしてみてくださいね。アプリの紹介やデータの管理術など、お役立ち情報がもりだくさんです！

著者プロフィール

黒田智之（くろだともゆき）
LOCUS. AND WONDERS.（ローカス・アンド・ワンダーズ）

1971年生まれ。LOCUS. AND WONDERS.代表。東京都出身。映像制作会社等を経て、現在フリーのクリエイター。近年はiPhoneをはじめとするスマートフォンのカメラ関連書籍の執筆、スマホ写真関連セミナーの講師も行っている。
『美しく撮るスマフォトテクニック』（FOM出版刊）をはじめ、多数の執筆書籍がある。