基本の撮り方講座 ~iPhone編~
2013.09.03 UP
iPhoneには、「iSight」(アイサイト)と呼ばれる800万画素のカメラが搭載されています。ロック時であってもパスコードを入力することなく、スリープ解除からワンアクションでカメラを起動できるので、カバンやポケットからサッと取り出し、撮りたい瞬間を逃すことなく撮影可能です。iPhone 本来のユーザーフレンドリーな操作性の高さと相まって「撮る」楽しみを堪能させてくれるカメラです。
ピント合わせと顔認識でベストショット
iPhone のカメラは、顔検出など、オートフォーカス機能を搭載しているので、ほとんどの撮影シーンにおいて「ピントを合わせる」という行為は不要です。ただし、ちょっと変わった構図や接写で撮影する場合、特定の場所に意図的にピントを合わせる必要がある場合は、オートフォーカスロックを使います。
iPhone のオートフォーカスロックの方法
被写体にカメラを向けたら、ピントを合わせたい部分でタップ&ホールドします。すると青い枠(ガイド)が2回縮小と拡張を繰り返した後、静止します。枠が静止したら、その場所にピントがロックされます。指を離してシャッターボタンをタップ。
ピントが合うと、画面下部に「AE/AF ロック」と表示されます。iPhone の場合、ピントと同時に露出(写真の明るさ)もその場所の光量にロックされます。
※この機能は、iOS5.0 以上を搭載したiPhone4 以降の機種で利用可能です。
ズーム機能で被写体を拡大撮影しよう
ズーム機能を利用して、被写体を拡大して撮影することが可能です。ただし、光学ズームを搭載したデジタルカメラとは異なり、デジタルズームとよばれる方式で拡大するため、画質が粗くなります。また、手ぶれもしやすくなるので、注意して利用しましょう。
ズームのスライドバーを右にドラッグする
カメラを起動したら被写体に向け画面をピンチアウトします。すると、画面下部にズームのスライドバーが表示されます。拡大率は、ピンチでも、スライドバーでも調整可能です。好みの拡大率のところで指を離し、シャッターボタンをタップしてください。前面(イン)カメラでは、ズーム機能は働きません。
グリッドを表示して水平をキチッと出す
「グリッド」を表示することで画面に格子状の基準線を表示することができるので、構図の縦や横のラインに合わせることで水平・垂直が取れた写真を撮影することができます。グリッドを上手に活用することで、第1章で紹介している、3分割法構図の写真が撮りやすくなります。グリッドの線上や交点を目安にして、よりよい構図を実現してください。
「オプション」をタップして、「グリッド」を「オン」にする
カメラ画面の「オプション」をタップします。
「グリッド」をタップして「オン」にしてください。「オン」にしたら完了をタップするか、「オプション」表示領域以外の部分をタップします。
「グリッド」が表示されるので被写体に向け、格子をガイドにして構図を調整します。
関連情報
スマ☆テクは、スマートフォンのカメラで美しく写真を撮るためのテクニック集「スマフォトテクニック」の内容の一部を掲載しています。もっと詳しく知りたいという方は、本を手にしてみてくださいね。アプリの紹介やデータの管理術など、お役立ち情報がもりだくさんです!
著者プロフィール
黒田智之(くろだともゆき)
LOCUS. AND WONDERS.(ローカス・アンド・ワンダーズ)
1971年生まれ。LOCUS. AND WONDERS.代表。東京都出身。映像制作会社等を経て、現在フリーのクリエイター。近年はiPhoneをはじめとするスマートフォンのカメラ関連書籍の執筆、スマホ 写真関連セミナーの講師も行っている。
『美しく撮るスマフォトテクニック』(FOM出版刊)をはじめ、多数の執筆書籍がある。