風景の撮り方 1
2014.03.18 UP
美しい風景に出会い、写真に残したいと思っても、なかなか上手くいかないもの。スマホの写真ではなおさらではないでしょうか。デジタルカメラ並みの機能をもったスマートフォンなら、工夫次第できれいに風景を撮ることが可能です。少しのコツを覚えて、写真に差をつけましょう。
自然を撮る
自然の写真といってもさまざまですが、風景写真を撮る時には、すぐにシャッターを切らずに、ほんの少しその被写体のどこに惹かれたのかを考え、風景を観察してみましょう。そうすることで、被写体を魅力的に写すためのヒントが見つかります。あとは、その風景にあった構図やAE ロック(※)機能を使って光の感じや明るさを試してみましょう。夕暮れのように刻々と変化するような自然風景では時間的に難しいですが、多くの場合は、少し観察してみるだけでこれまでの写真とは違った風景写真が撮れるようになります。
モノクロ写真にする
カラーと違った楽しみを提供してくれるモノクロ写真は、色がない分、光の状態や階調、被写体のディテールが明確になり、より被写体が際立った写真になります。ディテールが豊富な自然の風景写真はもちろん、都市の風景、人物など様々な被写体の写真をモノクロにしてみましょう。スマホの場合はアプリを使うことでモノクロ写真を楽しむことができます。
印象的なものを入れる
旅先などで撮った風景写真を見て「この写真はどこの場所で撮った写真?」と後々思わないように、風景写真を撮る際は、その風景の中にその場所でしか撮れない印象的な建造物などを入れて撮りましょう。そうすることで、場所が分かるだけでなく、自然と人工物のコントラストが魅力的な風景写真へと変えてくれます。
※ AEは自動露光、AFはオートフォーカス。AE / AF ロック機能は自動露出やオートフォーカスをロックする機能。
iPhoneなら、カメラを立ち上げた状態で、画面を長押しすると、AE / AF ロックの表示がでます。
Androidではシャッターボタンを長押しでロックされることが多いですが、機種により異なります。
スマ☆テクは、スマートフォンのカメラで美しく写真を撮るためのテクニック集「スマフォトテクニック」の内容の一部を掲載しています。もっと詳しく知りたいという方は、本を手にしてみてくださいね。アプリの紹介やデータの管理術など、お役立ち情報がもりだくさんです!
著者プロフィール
黒田智之(くろだともゆき)
LOCUS. AND WONDERS.(ローカス・アンド・ワンダーズ)
1971年生まれ。LOCUS. AND WONDERS.代表。東京都出身。映像制作会社等を経て、現在フリーのクリエイター。近年はiPhoneをはじめとするスマートフォンのカメラ関連書籍の執筆、スマホ 写真関連セミナーの講師も行っている。
『美しく撮るスマフォトテクニック』(FOM出版刊)をはじめ、多数の執筆書籍がある。