「LINE」の開発元・NHN Japanさんにお邪魔してきました!(後編)
2012.09.25 UP
(お話をうかがった人)
金子智美さん/NHN Japan ウェブサービス部 事業戦略室 マーケティングコミュニケーションチーム PR/ユーザーコミュニケーションスタッフ
無料通話やメールでおなじみの「LINE」。最近では、企業公式アカウントからお得情報が届いたり、クーポンをゲットできるなどのサービスが始まり、さらに便利で楽しいツールになっています。
今回は、「LINE」の開発スタッフさんに、意外と知られていない活用法から今後の展開、「LINE」の将来について語ってもらいました!
アプリについて
LINE
¥無料
アプリをダウンロード
カテゴリ | iPhone,iPad:ソーシャルネットワーキング Android:通信 |
---|---|
更新 | iPhone,iPad:2012.08.13 Android:2012.09.18 |
サイズ | iPhone,iPad:32.7MB Android:14MB |
言語 | 日本語、中国語、英語、インドネシア語、韓国語、マレー語、タイ語、トルコ語 |
販売業者 | NAVER JAPAN © NAVER Japan |
条件 | iPhone,iPad:iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.0以降が必要 Android:Android2.1以上 |
対象年齢 | 全年齢 |
意外と知られていない“LINE公式アカウント”活用術
――「『LINE』って、実はこんな使い方ができるんです」みたいな活用法ってありますか?
金子さん(以下、金)「『LINE』の公式アカウントで『LINE通訳』というものがあるんですが、『結構便利だ』と好評です」
――「通訳」ということは、外国語を日本語に訳してくれるんですよね?
金「そうです。相手が英語で送ってきたメールは日本語に、自分が日本語で送ったメールは英語に、自動翻訳してくれるんです。現在は、英語・中国語・韓国語のアカウントを用意しています。ビジネスでの利用が多いようですが、韓流好きの女性が、韓国でできた友達とやりとりするときに『LINE韓国語通訳』を使っている、という話も聞きましたね」
――世界中どこでも無料で使える「LINE」だからこその使い方ですね! ちなみに、公式アカウントはほかにもあるんですか?
金「毎日、決まった時間に天気情報を送ってくれる『LINEお天気』や、最新ニュースが読める『LINEニュース』、『LINE占い』などの定番に加え、『LINE放射線情報』や韓流ニュース専門の『Kstyle@LINE』を揃えています」
――どのアカウントも、アラートを設定すれば、自動的に情報を届けてくれるのは便利ですね。最近は、芸能人のアカウントも増えているようです。
金「現在は20組以上の方が参加してくれています。『LINE』だと、自分だけにメールを送ってくれているような感覚になれるので、親近感が湧くんじゃないかなと思っています」
「LINE英語通訳」を使ったときの画面。メールを送るとすぐに翻訳してくれるので、外国人とのコミュニケーションもスムーズに
公式アカウントのアラート設定は、すべてメールでのやりとりだから簡単。画面は「LINEニュース」の場合
友だち向け掲示板「ホーム」&「タイムライン」が登場
――最近、増えたサービスはありますか?
金「徐々に新たなサービスを増やしていますが、なかでも注目してほしいのが『ホーム』と『タイムライン』という機能です」
――どんなことができる機能なんですか?
金「これまで『LINE』では、1対1のやりとりや、グループに入っている相手向けのメールが基本になっていました。しかし、今回誕生したホームにコメントや画像をアップすると、つながっている友だち全員が見られるようになります。つまり、近況を報告したいときに、一括で送れるというわけです。もちろん、公開したい友達の範囲を設定することもできます。タイムラインは、友だちがホームに書き込んだコメントを一覧で見られるページです。友だちの投稿には、コメントをつけたりスタンプを押したりできますよ」
――なるほど。でも、それならほかのSNSと違わない気がするんですが?
金「確かに、機能だけでいえば一般的なSNSと近いです。ただし、ほかのSNSが基本的に誰でも見られるのに比べ、『LINE』は電話番号やIDでつながっている友だちしか見られません。より限られた範囲内でのSNSとして、活用してもらえるというわけです」
――本当に仲がいい人だけに送るから、個人情報の面でも安心感がありますね。
金「ほかのSNSだと、位置情報がわかる写真や、『今帰ってきたよ』などのリアルタイムのコメントをアップしないように気を使っている方もいると思います。しかし、『LINE』なら電話番号を知っている友だちしかいないので、その心配は軽減されます。『今、渋谷にいるよ』とホームに書き込めば、友だちから『私も近くにいるから、ご飯行かない?』とメールが届くなど、会話のきっかけにもなってほしいと思っています」
クーポンもゲームも「LINE」でゲットできるように!?
――先ほど、「新たなサービスを増やしている」とお聞きしましたが、具体的にどんなサービスが展開される予定なんですか?
金「本格的なプラットフォーム化を、現在進めているところです」
――「本格的なプラットフォーム化」とは、どういうことでしょう?
金「テレビのチャンネルのように、ひとつの箱の中でいろいろなタイプのコンテンツの提供を目指しています。具体的には、『LINE Chennel』といって、すでに始まっているのが、『LINEクーポン』。ホットペッパーグルメさんと提携して、レストランや居酒屋のクーポンを配信しています」
――「LINE」というと無料通話とメールのイメージですが、クーポンもゲットできるなんて驚きですね。
金「まさに、そういうことなんです。もちろん無料通話とメールがベースではありますが、それ以外にもおもしろいコンテンツを発信していきたいと思い、開始しました。他には、Android版のみ先行公開している、新宿の母など有名な占い師の方々のコーナーを設けた『LINE占い』もあります。また、今後は、ゲームや小説などのコンテンツも展開していく予定です」
――では、最後に「LINE」は将来的にどんなツールになっていくのでしょうか?
金「『LINE』の中だけで、さまざまなことができるようなプラットフォームになりたいと考えています。そして、年内に全世界のユーザーが、1億人を突破することを目標にしています!」
店のジャンルやエリアで検索して、お得なクーポンをゲットできる「LINEクーポン」。店舗情報は友だちと共有できるから、店選びの相談や待ち合わせに便利
トーク形式で書き進められていく「LINEトークノベル」は、選択肢によってストーリーが変化する小説。現在は公式アカウントとしての提供だが、今後は「LINE Channel」の1つとして展開予定。
あとがき
幅広いコンテンツを有して、さらなる広がりを見せている「LINE」。今後、ますますおもしろくなりそうです。
まだ「LINE」を使っていないという人は、ダウンロードして、使ってみてはいかが?
- ※掲載されている製品・サービスは、2012-10-07 現在の情報になります。
- ※スペック情報、価格は万全な保障を致しかねます。詳細については、各メーカーにお問い合わせください。