「ワンクリック請求」正しい対処法は？

メールやインターネット上に記載されたURLをタップしたり、動画を再生することで、身に覚えのない会員登録画面や高額な請求画面が表示されてしまう「ワンクリック請求」。
最近はスマートフォンでの被害も増えていますが、もし自分のスマホで表示されても、慌てずに対処すれば問題はありません。
今回は、ワンクリック請求の対処法をご紹介します。

ワンクリック請求の手口は、様々です。
もっとも多い事例は、インターネット上の動画を閲覧しようとして再生ボタンを押すと、「お使いのスマートフォンの端末情報を取得しました」や「会員登録を完了しました」などのメッセージが現れ、高額な請求画面が表示されるというもの。
しかし、この時点で相手に個人情報が流れることはありません。もちろん会員登録も完了していないので、表示が出たらそのページを閉じ、無視しましょう。

動画を再生しようとして表示されるワンクリック請求画面の例
出典：独立行政法人 情報処理推進機構「2014年6月の呼びかけ」

ただ、登録完了画面や請求画面を目にして動揺してしまい、画面の表示に従うままに操作を行ってしまう人もいます。
その行動こそ禁物で、「誤作動登録の方」「退会希望の方」「電話サポート」などをタップし、メールや電話で業者に連絡した結果、メールアドレスや電話番号といった個人情報を相手に知られてしまうのです。
「料金を支払ってください」という督促が来る可能性があります。

出典：独立行政法人 情報処理推進機構「2014年6月の呼びかけ」

最近は、上記で挙げた以外にも、様々な事例が出てきています。
たとえば、登録画面が表示されるとともにカメラのシャッター音が鳴り、「あなたの顔写真を撮影しました」と不安をあおってきたり、登録画面とともに電話番号が表示されて電話連絡を促してくるケースも。
しかし、どの手口もその段階では個人情報は流出していませんし、高額請求が発生することもありません。
連絡をしてしまった場合も、電話番号・メールアドレス以外の個人情報は知られていないので、これらを変更するなどして対処しましょう。
まずは“あわてないこと”が大切です。
次に、登録画面や請求画面が現れた時の具体的な対処法を、iPhone・Androidそれぞれのケースで紹介します。

ウェブブラウザで開いたページは、根本から閉じない限り、何度でも表示されます。それはワンクリック請求も同じです。ページを閉じていないために何度も表示され、不安感が増すこともあるので、ページを閉じる方法を知っておきましょう。

iPhoneの場合は、2種類の方法があります。

1つ目が「タブを削除する」方法。今回は、iPhoneに最初から入っているブラウザ（インターネットを閲覧するアプリ）「Safari」を例に、タブの削除方法を紹介します。
ブラウザを立ち上げ、画面右下に表示される「タブ」ボタンをタップすると、現在開いているページが一覧で表示されます。削除したいページの「×」ボタンをタップすればページが閉じ、表示されなくなります。簡単ですよね。

2つ目が「履歴を消去する」方法。
「設定」から使っているブラウザの項目を選び、「履歴とWebサイトデータを消去」をタップします。この操作ですべてのタブが削除され、これまで「Safari」で見たすべてのWebサイトのデータが消えるため、再びワンクリック請求の画面が表示される心配はありません。

Androidでは「タブを削除する」方法で対処しましょう。

使用しているブラウザ（インターネットを閲覧するアプリ）を立ち上げ、画面右上に表示される「タブ」ボタンをタップすると、現在開いているページが一覧で表示されます。削除したいページのタブの「×」ボタンをタップ、またはタブを右側にスワイプすることで閉じられます。
※機種によって操作が異なる場合があるので、ご注意ください。

「Optimus G LGL21」にプリセットされているアプリ「ブラウザ」の操作例

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