種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2013.02.15【Vol.103】
普段のカメラのお手入れは人それぞれ違うと思います。撮影から帰れば必ず徹底的に掃除を行う人、もしくはまったく何も行わない人。室内での撮影でも多少のホコリは付着するので、外での撮影から帰って何もしないよりは、できればブロアーなどで機材のホコリだけでも払っておきたいものです。特にレンズ交換を頻繁に行った後ではミラーボックス(マウント内側)やミラー、センサーにホコリが付着する場合もありますので注意が必要です。センサーのゴミの話のところで少しお話していますが、白い壁やライトボックスなどを絞りを絞った上で撮影するとセンサーのゴミを発見しやすくなります。
次にレンズの掃除です。水滴や油などの汚れが知らない間に付着することの多いレンズですが、よく質問に挙がるのが掃除方法、もしくは掃除して良いのかという疑問です。昔はレンズのコーティングなどが柔らかくはがれやすいということもあり、傷がつきやすくレンズ掃除はむやみにしてはいけないという風に言われていました。ですが、これだけカメラ、レンズが進化した今となっては、少し触っただけですぐにコーティングがはがれたりレンズに傷が付くということも殆ど起こらなくなりました。特にコーティングの技術の進化は目覚しく、今では汚れに強いコーティングなども出てきています。汚れが気になるようであれば掃除してもOKです。一つ注意点ですが、レンズ前玉のキズ自体は写真の写りに影響が殆ど現れませんので、そこまで神経質にはならなくてもOKです。むしろレンズ後玉(カメラ側のレンズ)のキズや汚れは影響がでやすいので、触れないほうが無難です。
レンズ表面を掃除するなら、めがね拭きのような柔らかい布や、レンズクリーニングペーパーと呼ばれる特殊な紙で拭いてあげるのがベストです。しつこい汚れはレンズクリーニング液などで湿らせてふき取ることも出来ますが、ムラになりやすいので、クリーニングチップが付属したペンタイプの掃除グッズを使うと便利です。キタムラネットショップ内「ストロボ 撮影用品」の欄にクリーニング用品たくさん紹介されているので、参考にみておくと良いでしょう。また、綿棒などでストラップ金具の隙間や、マウント金属部分の掃除が行いやすかったりと家にある身近なグッズでも掃除は可能です。