種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2014.08.08【Vol.179】
カメラになくてはならないアクセサリーの一つにカメラストラップが挙げられます。カメラが小型化し肩から下げられる程度の重量になり、何時の頃からかカメラ本体にストラップ(吊り下げ紐)を装着する機能が備わりました。もっとも初期の頃は、カメラとは別に革でできた速写ケース(ever-ready case)が供給されており、屋外への持ち出しを容易にしていました。
現在ではナイロンやネオプレーンなどさまざまな素材で供給されるストラップ。肩への負担を軽減したり、使いやすさを追求するなど、カメラをただ吊り下げるだけでなく、ユーザー目線にたった製品ラインナップが目立ってきています。もちろんカメラに付属しているメーカー純正ストラップだけでなく、別売りのストラップを使用することで、個性が出しにくい撮影機材に自分なりのアクセントを加えたりするという目的にも使用できるでしょう。
ただしストラップはわずか数千円の製品ながら時には何十万円もする高価な機材を支えるとても重要なアクセサリーということは忘れずに。取り付け方はそれぞれカメラの説明書もしくはストラップに書かれている通りですが、先に述べたように、しっかりと固定しなければ、機材の落下に繋がります。また、最近では速写ケースならぬ速写系ストラップがトレンドのようで、主にスナップやポートレートなど、手持ちで自由にレスポンスよく機材を取り回すことの多いカメラマンに重宝されているようです。素早い動きが可能で、撮影の自由度が高くなるストラップだけに、機材をぶつけやすいという面もありますので、カメラへの負担がないように扱いに注意して使用しましょう。