人と差がつく!ネットで売れる商品の撮り方
2015.05.12 UP
売れる商品の撮り方をプロのカメラマン監修のもとレクチャーします
最近、ハンドメイド雑貨専門の通販サイトが増えています。
出品を考えている人に知っておいてほしい「ネット通販で売れるポイント」は、ずばり「写真」です。
今回は、「欲しいな」と思ってもらえる商品写真の撮影方法をご紹介します。
基本のキ! 明るく撮影する「レフ版」の使い方
室内で写真を撮る時、窓から差し込む太陽光や照明の向きによって、一方向からしか光が当たらないことがあります。
片側から光が当たると味のある写真にはなりますが、商品写真としてアイテム全体を写したい場合には不向きです。
そこで、活用したいのが「レフ版」。
カメラ用品店などに行くと発泡スチロール製のレフ版が買えますが、そこまで本格的でなくても大丈夫です。スケッチブックなどの白い紙や手鏡、アルミホイルなど、光を反射するもので代用できます。
レフ版は、光が差し込む方向と逆の位置に置きましょう。光がレフ版に反射し、アイテムの陰になっていた部分がほんわかと照らされます。
作品:なみもり/さんしょううおポーチ
商品写真は「正面から撮る」が鉄則
物の写真を撮影するとき、ついつい斜め上から撮りがちではありませんか?
しかし、アイテムの全体を見せたい時は「正面」から撮りましょう。特に商品として出す場合は、どのような形なのかを写真で見せる必要があるので、正面からの写真はマスト。
特に難しい撮影法ではありません。正面から撮るだけ。
ただし、正面から撮ると背景がうるさくなることがあるので、可能であればロール紙などを背面から手前に敷き、背景全体を同じ色にできるといいでしょう。
作品:卯三郎の孫/ウェディングこけし洋装
正面からの写真に加えて、横・後ろからの写真や、バッグの内側などのディテールがわかる写真も用意すると、さらに全体像を掴みやすくなりますよ。
写真にバリエーションがあることで、買い手から「イメージと違った」と返却されることもなくなるでしょう。
作品:なみもり/ウシガエルのトートバッグ
アクセサリーは“透明感”“キラキラ”を強調してロマンチックに
透き通った石やガラスを使ったアクセサリーは、透明感やきらめきを生かした写真を撮影することで、商品の魅力をアピールできます。
まず、透明感を生かしたい場合は「窓際」で撮ってみましょう。
昼間、自然な外光が入ってくる場所で外を背景にすると、アクセサリーが透き通り、色が鮮やかに撮影できるんです。
簡単なテクニックですが、テーブルなどにアクセサリーを置いて撮影すると、その違いは一目瞭然。
また、アクセサリーは着用している写真を用意すると、買い手も実際に付けたときのイメージが湧きやすくなりますよ。
作品:ColorWorks/赤ピアス
カットが細かい宝石やラインストーンなどを撮る場合は、「懐中電灯」を使ってキラキラさせる方法もあります。
一方向から強い光を当てることで、反射が強くなり、きらめきが増しますよ。
作品:eOe ii*/タンザナイトネックレス
「背景」の力を借りてイメージ写真もプラス
アイテムだけを写した写真は、全体像を把握するためには必要です。ただ、それだけだと寂しげな印象になってしまいます。
そこで、商品の雰囲気に寄ったイメージ写真も加えると、さらに商品の魅力が伝わりやすくなるでしょう。
たとえば、ランチョンマットやおぼんなどを敷き、その上にアイテムを乗せるだけでも雰囲気はガラッと変わります。
この時は、正面からでなくても問題ありません。全体の雰囲気や、見せたい方向性に合わせて構図を考えてみましょう。
作品:obikura/小がまぐち
ただ、背景を作り込んで行う撮影は、初心者には難易度が高いもの。
そこで活用できるのが「木の枝」です。
バッグやアクセサリーを木の枝に吊り下げるだけで、ノスタルジックでほっこりとした写真に仕上がります。
スマホで撮影する場合は、なるべく加工しないことも大切。
加工しすぎてしまうと実際の色やデザインと変わってしまうので、注意しましょう。
作品:なみもり/ウシガエルのトートバッグ
関連情報
撮影を終えて・・・
今回は売れる商品の撮り方を紹介しました。
商品として紹介する場合は、商品の全体像がわかる写真を欠かさないこと。
それ以外は大きな決まりはありませんが、着用写真など実際に使っているところをイメージできる写真があると、より「買いたい」と思ってもらえるでしょう。
また、ほかの出品者の写真を見て、研究することも大切です。
「いいな」と思う写真の共通点を探せば、きっとそこに答えがあるはずですよ。
いろいろな写真の撮り方を試してみてくださいね。
<監修カメラマン> 片桐圭さん