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ボケ味を活かした写真にする

2013.11.05 UP

スマホのように小さなカメラでは、一眼デジカメのようなボケ味の利いた写真は期待できませんが、撮影後にアプリを使うことでボケ味を演出した写真を楽しめます。スマホのカメラ機能単体でボケ味を演出したい場合は、主役に思い切り近づき背景との距離をとることで、多少のボケを得ることができます。

スマホカメラでぼかした写真を撮る方法

スマホやコンパクトデジカメは、撮像素子(センサー)のサイズが小さいこともあり、一眼レフのようなボケ味を楽しめません。スマホで「ボケ味の利いた写真」を撮るには、被写体の明るさにも関係しますが、主役となる被写体に思い切り近づいて背景との距離を離し、ピント位置をなるべく手前にする必要があります。せっかく背景との距離をとってもピントの位置によっては効果的なボケにはなりません。

スマホと同じように撮像素子のサイズが小さいコンパクトデジカメの場合も基本は同じですが、高倍率の光学ズームがある場合には、絞り(F 値)を小さくし、望遠にするとボケやすくなります。スマホのデジタルズームは単に画像データを拡大処理しているだけなので、光学ズームのようなボケ味は生まれません。

  • 標準的な写真標準的な写真
  • ぼかし見本(距離を離す)ぼかし見本(距離を離す)

アプリを使って一眼デジカメで撮ったような写真にする

人気のミニチュア写真加工アプリは、被写体の前後をぼかすことでミニチュアのような写真にしています。このようなアプリにある「円形ぼかし」を使うと、一眼レフデジカメで撮ったような写真にすることができます。撮影時に気をつけるポイントは、被写体を大きく撮ることです。背景に写っているものとの差ができ、一眼デジカメで撮ったような被写界深度の浅い、ボケ味が利いた写真へ加工できます。作例は「TiltShiftGenerator」 を使用。

  • 加工前の元写真加工前の元写真
  • 加工後の元写真加工後の元写真

料理写真はアプリを使って「ぼかし+アルファ」の写真に

アプリの中には、「青空めしカメラ」など料理写真のためのアプリも数多くあります。これらを使うと「ぼかし」や料理を美味しそうに見せるための「明るさ」「色み」を変えられるものがあり、中には料理に湯気を足すことが出来るアプリもあります。フェイスブックやインスタグラムなどのSNS に料理写真を投稿する人にはおすすめのアプリです。以下の作例は「ごちカメ!」を使用。

料理の写真に白い湯気を足すうえで、撮影の時点で気をつけて欲しいことがあります。それは、背景を暗い色にするということです。例えば、左の作例の写真は、背景に黒い画用紙をおいて撮影しています。こうすることで、湯気が目立つだけでなく、背景がすっきりし、主役の料理が際立ちます。

  • 加工前の元写真加工前の元写真
  • 加工後の元写真加工後の元写真

スマ☆テクは、スマートフォンのカメラで美しく写真を撮るためのテクニック集「スマフォトテクニック」の内容の一部を掲載しています。もっと詳しく知りたいという方は、本を手にしてみてくださいね。アプリの紹介やデータの管理術など、お役立ち情報がもりだくさんです!

著者プロフィール

黒田智之(くろだともゆき)
LOCUS. AND WONDERS.(ローカス・アンド・ワンダーズ)

1971年生まれ。LOCUS. AND WONDERS.代表。東京都出身。映像制作会社等を経て、現在フリーのクリエイター。近年はiPhoneをはじめとするスマートフォンのカメラ関連書籍の執筆、スマホ 写真関連セミナーの講師も行っている。
『美しく撮るスマフォトテクニック』(FOM出版刊)をはじめ、多数の執筆書籍がある。

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