修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2017.03.03【Vol.1432】
阿波国蕎麦友さんは伯剌西爾赴任していた時代のお友達が一時帰国するとの事でチョコ珈琲を仲介戴きました。サザコーヒーのチョコ珈琲はカラフルな色の風味であります。
けれども伯剌西爾産はチョコ一色の大陸的な仕様でした。でも厳選された豆は美味しいです。又コーヒーのお伴として味わうと格別ですね。
折角ですからカウントッチにしたら如何なる味わいになるかと試すことにしました。
材料は北海道産全粒粉薄力粉400g・ブラジル産チョココーヒー豆150g・甜菜グラニュー糖200g・ベーキングパウダー8g・イノダインスタントコーヒー4g・旧津久井町根小屋ふるさと玉子M玉3個です。
一次焼きは190度で30分。二時焼きは170で10分でした。
高温にも関わらずチョコレートは溶けない物ですね。
コーヒー豆の風味が美味しいです。もそっとイノダインスタントコーヒーを増量した方が良い気がしました。
香りよい埼玉菜園産蕗を塩で板ずりし、茹で上げ皮を剥き暫しアク抜きして糖度61.6%液に浸し冷蔵庫へ。昨年は常温で作業したため途中で腐敗させてしまいました。
翌日砂糖液の糖度を測りますと蕗からの水分で糖度の低下が見られました。
新たに甜菜グラニュー糖100g追加し糖度を戻し、粗熱が取れましたら蕗に戻し冷蔵庫へ。
蕗から水分が出るのか?蕗が糖分を取り込んだのか?糖度が下がりました。
今回は甜菜グラニュー糖を追加せず水分を飛ばす火入で糖度を高めました。
粗熱を取り、蕗に戻し入れ冷蔵庫へ。
4日目になりました。砂糖液を計ると糖度が低下しています。
新たな甜菜グラニュー糖の追加はせず、火入れにて糖度を高めます。
粗熱が取れた時の砂糖水は水飴状態でした。舐めますと血糖値負荷試験で飲まされる甘味料より甘いですね。
蕗に戻し最後の1日を過ごさせます。
簀の子に並べ液切りと乾燥をさせます。
糖度が高いので腐敗の心配は無いと思います。念のため頃合いを見て2日の間に電子レンジで30秒の加熱乾燥を幾度か致しました。
乾燥2日目、粉砂糖を塗して蕗のアンジェリカの完成です。
時間を掛けずに蕗の砂糖煮を作るレシピは多々Webで検索できます。しかし、時間を掛けて糖分を蕗に取り込ませる方法は早稲田蕎麦友の奥様より教わった方法です。
どちらの方法でも美味しいですよね!蕗嫌いの方にカントッチと共にお届けしたのです。
蕗のスイーツなら何時でも受け入れますと、嬉しい評価を戴きました。
早速味わってみました。囓り口より良き蕗の風味が口中に広がる上品さでした。
コーヒーより、紅茶・緑茶が良いですね。
蕗のアンジェリカ入りカウントッチが焼き上がりました。
高温で焼きましたので蕗の香りが飛んでしまいました。上品さを絵に描いたようです。
材料は北海道産全粒粉薄力粉400g・蕗のアンジェリカ150g・甜菜グラニュー糖200g・ベーキングパウダー8g・バニラオイル数滴・旧津久井町根小屋ふるさと玉子M玉3個です。
今月の十割蕎麦打ち教室後の反省飲み会に間に合いました。
好評を戴いておりますが、前回の渡良瀬遊水池産鬼胡桃入りのカントッチはコクと風味の強さがありまして、蕗のアンジェリカは上品すぎたようでした。