修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2017.05.26【Vol.1461】
日本橋Mちゃんがイタリア展でリモンチェッロのお店で頂いたパンフレット。序でに乳化はするけど時間の経過と共に微細な浮遊物で美しくないと相談したのです。
すると本場では果汁を加えないとの返事でした。
そうか?最初に目にしたレシピ本では果汁を加えると書かれていました。果汁を加えなくても乳化するのか?の疑問に乳化するとの答えでした。
又、他の相談者からは乳化しないとの相談もあったようです。買わないお客は迷惑と思いますが、親切に説明戴き感謝です。
教わったとおり今回果汁を加えませんが、果汁の利用法は。。。取り敢えず漉して冷凍いたしまします。レモンスカッシュやドレッシングに利用いたしましょう。
3回仕込みましたのは果汁を加えています。時間の経過と共に微細な浮遊物が浮かび美しくありません。
何故か?原因は添加した果汁にありました。果肉(砂じょう)を搾り、漉しても一見綺麗なレモン果汁と思いがちです。ですが微細な果肉の破片が含まれていたのです。最初は綺麗に乳化します。が、時間経過と共にアルコールで脱水され軽くなりました微細果肉が浮いて来るのです。
三重県レモン果皮を10日程スピリタスに漬け込みまして取り出します。
使用したスピリタスは純度96%のアルコールですから火気厳禁。果皮も96%に包まれており、流水で洗い濃度を薄め廃棄します。
綺麗に色素が抽出されていますね。小破片が沈んでいますが、96%のアルコールは火気厳禁でもあり漉すわけにはいきません。そのままにしても問題はありません。
瓶詰めしたときに手作り感があって宜しいと思います。
加熱した1200ccのお湯に甜菜グラニュー糖800gを溶かし冷やします。
果たして乳化するのか?徐々に加えると化学変化(ケミストリー)で乳化し出し綺麗に白濁しました。
乳化して4日経過しました。浮遊物は確認できず白濁が保たれ良き香りが増してきました。
試飲してみました。糖分が馴染んでおらず角があり。香りは十分で美味しゅうございます。馴染みますとより美味しく頂けると思います。鬼が笑いますが来年の国産レモンの収穫時期が楽しみです。